特許
J-GLOBAL ID:200903091952491785
車輪支持用転がり軸受ユニット
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (3件):
森 哲也
, 内藤 嘉昭
, 崔 秀▲てつ▼
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2005-110241
公開番号(公開出願番号):特開2006-291250
出願日: 2005年04月06日
公開日(公表日): 2006年10月26日
要約:
【課題】形状の変更や高価な合金元素を含有する合金鋼への素材の変更が必要なく、応力の負荷や熱処理によるフランジの変形が生じにくい車輪支持用転がり軸受ユニットを提供する。【解決手段】車輪支持用転がり軸受ユニット1のハブ輪2は、炭素の含有量,ケイ素の含有量,マンガンの含有量,及びクロムの含有量から算出されるA値が1.3以上となる合金鋼で構成されている。また、焼入れによる硬化層が軌道面を含む部分に形成されているとともに、焼入れが施されていない非焼入れ部が、球状化炭化物組織及び7%以下の初析フェライトを有する。さらに、前記A値と形状から導出されるB,C,Dとから算出されるL値が16.5以下である。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
略円柱面状の外周面に軌道面を有する内方部材と、前記内方部材の軌道面に対向する軌道面を内周面に有し前記内方部材の外方に配された略円筒形状の外方部材と、前記両軌道面間に転動自在に配された複数の転動体と、を備えるとともに、前記内方部材が回転輪、前記外方部材が非回転輪とされ、ホイールが固定されるフランジが前記内方部材の外周面の軸方向一端部に設けられた車輪支持用転がり軸受ユニットにおいて、前記内方部材が下記の4つの条件を満足することを特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
条件1:炭素の含有量C%が0.45質量%以上である合金鋼で構成されている。
条件2:下記式で定義されるA値が1.3以上である。
A=(0.2×C%+0.14)×(0.64×Si%+1)× (4.1×Mn%+1)×(2.33×Cr%+1)
なお、上記式中のC%,Si%,Mn%,及びCr%は、それぞれ前記合金鋼中の炭素の含有量,ケイ素の含有量,マンガンの含有量,及びクロムの含有量である。
条件3:焼入れによる硬化層が前記軌道面を含む部分に形成されているとともに、焼入れが施されていない非焼入れ部が、球状化炭化物組織及び7%以下の初析フェライトを有する。
条件4:下記式で定義されるL値が16.5以下である。
L=1000×A×(B/20)×C/(500+D2 )
なお、上記式中のA〜Dは以下の通りである。Aは前記A値である。Bは、前記ホイールのピッチ径から前記内方部材の外周面の直径を差し引いた値(単位はmm)である。Cは前記硬化層の有効硬化層深さ(単位はmm)である。Dは前記フランジの根元部における前記内方部材の肉厚(単位はmm)であり、前記内方部材の外周面と前記フランジの平面との交点を通り軸方向に対して45°をなす平面で破断した場合に生じる断面での肉厚である。
IPC (8件):
C22C 38/00
, B60B 35/02
, B60B 35/18
, C21D 9/40
, C22C 38/04
, F16C 19/18
, F16C 33/62
, F16C 33/64
FI (8件):
C22C38/00 301Z
, B60B35/02 L
, B60B35/18 A
, C21D9/40 Z
, C22C38/04
, F16C19/18
, F16C33/62
, F16C33/64
Fターム (21件):
3J101AA02
, 3J101AA32
, 3J101AA43
, 3J101AA54
, 3J101AA62
, 3J101AA72
, 3J101BA70
, 3J101DA03
, 3J101EA03
, 3J101FA31
, 3J101GA03
, 4K042AA22
, 4K042BA09
, 4K042BA10
, 4K042BA14
, 4K042CA01
, 4K042CA06
, 4K042DA01
, 4K042DA02
, 4K042DC02
, 4K042DC03
引用特許:
出願人引用 (1件)
-
車輪軸受装置
公報種別:公開公報
出願番号:特願2000-285815
出願人:エヌティエヌ株式会社
前のページに戻る