特許
J-GLOBAL ID:200903094358485790
中スパン木造合理化建築物
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
川成 靖夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-040004
公開番号(公開出願番号):特開平10-219818
出願日: 1997年02月07日
公開日(公表日): 1998年08月18日
要約:
【要約】【課題】 従来の木造軸組工法は大工の伝統的技術で支えられ、継手加工に腰掛け蟻継ぎ、腰入れ目違い鎌継ぎ、兜蟻継ぎ、大入れ蟻掛け、台持継ぎなどの複雑な継手と仕口加工をしているが、熟練大工不足、高齢化により伝統的技術が十分継承されていない、熟練大工による技術を要し、墨付,切り込み,加工に時間を要するなどの問題がある。【解決手段】 基礎2、土台3、1階柱4、胴差梁5、2階柱6、桁梁7、屋根部8、第1パイプ金物9、第2パイプ金物10、第3パイプ金物11、第4パイプ金物12、第5パイプ金物13、梁受け部14、壁パネル19から構成され、予めプレカットされた部材、加工組立されたパネルを現場にて組込む、中スパン・パネル合理化工法を実現できるよう構成されている。
請求項(抜粋):
下記の条件を有する基礎(2)、土台(3)、1階柱(4)、胴差梁(5)、2階柱(6)、桁梁(7)、屋根部(8)、第1パイプ金物(9)、第2パイプ金物(10)、第3パイプ金物(11)、第4パイプ金物(12)、第5パイプ金物(13)、梁受け部(14)、壁パネル(19)から構成されていることを特徴とする中スパン木造合理化建築物。A.第1パイプ金物(9)は、鋼管などのパイプ体(9A)と、このパイプ体の上下位置に水平方向に開設された上下のピン穴(9B,9C)と、これらピン穴に貫入されるピン(P)から構成されている。B.第2パイプ金物(10)は、鋼管などのパイプ体(10A)と、このパイプ体の上方から下方に向け水平方向に開設された前後方向の第1ピン穴(10B)、前後方向の第2ピン穴(10C)と、左右方向の第3ピン穴(10D)、前後方向の第4ピン穴(10E)、これらピン穴に貫入されるピン(P)から構成されている。C.第3パイプ金物(11)は、鋼管などのパイプ体(11A)と、このパイプ体の上方から下方に向け水平方向に開設された前後方向の第1ピン穴(11B)、左右方向の第2ピン穴(11C)、左右方向の第3ピン穴(11D)、前後方向の第4ピン穴(11E)と、これらピン穴に貫入されるピン(P)から構成されている。D.第4パイプ金物(12)は、鋼管などのパイプ体(12A)と、このパイプ体の上方から下方に向け水平方向に開設された前後方向の第1ピン穴(12B)、左右方向の第2ピン穴(12C)、前後方向の第3ピン穴(12D)と、これらピン穴に貫入されるピン(P)から構成されている。E.第5パイプ金物(13)は、鋼管などのパイプ体(13A)と、このパイプ体の上方から下方に向け水平方向に開設された左右方向の第1ピン穴(13B、左右方向の第2ピン穴(13C)、前後方向の第3ピン穴(13D)と、これらピン穴に貫入されるピン(P)から構成されている。F.土台(3)は、基礎(2)上に配設固定された木材でなる前後の土台単体(3A)と左右の土台単体(3B)で構成され、土台単体(3A,3B)における1階柱(4)との連結箇所には、当該土台単体の上面に第1パイプ金物用縦受穴(3C)が開設されていると共に、当該土台単体の側面には第1パイプ金物(9)の下のピン穴(9C)に対応する横ピン穴(3D)が開設され、当該土台単体の第1パイプ金物用縦受穴(3C)には第1パイプ金物(9)が貫入植設され、下のピン穴(9C)には横ピン穴(3D)より打込んだピン(P)が貫入連結されている。G.1階柱(4)は、コーナー側に位置する1階柱(41)と、コーナー側以外に位置する1階柱(42)から構成され、a.コーナー側に位置する1階柱(41)は、上下端面が水平にカットされた木材で構成され、下端面には第1パイプ金物用縦受穴(41A)が開設され、当該1階柱(41)の側面下方には第1パイプ金物(9)の上のピン穴(9B)に対応する横ピン穴41Bが開設され、第1パイプ金物用縦受穴(41A)には第1パイプ金物(9)が貫入され、上のピン穴(9B)には横ピン穴(41B)より打込んだピン(P)が貫入連結され、コーナー側に位置する1階柱(41)の上端面には第2パイプ金物用縦受穴(41C)が開設され、当該1階柱(41)の側面上方には第2パイプ金物(10)の前後方向の第4ピン穴(10E)に対応する横ピン穴(41D)が開設され、第2パイプ金物用縦受穴(41C)には第2パイプ金物(10)が貫入され、前後方向の第4ピン穴(10E)には横ピン穴(41D)より打込んだピン(P)が貫入連結され、b.コーナー側以外に位置する1階柱(42)は、上下端面が水平にカットされた木材で構成され、下端面には第1パイプ金物用縦受穴(42A)が開設され、当該1階柱(42)の側面下方には第1パイプ金物(9)の上のピン穴(9Bに対応する横ピン穴(42B)が開設され、第1パイプ金物用縦受穴(42A)には第1パイプ金物(9)が貫入され、上のピン穴(9B)には横ピン穴42Bより打込んだピン(P)が貫入連結され、コーナー側以外に位置する1階柱(42)の上端面には、第3パイプ金物用縦受穴(42C)が開設され、当該1階柱(42)の側面上方には第3パイプ金物(11)の前後方向の第4ピン穴(11E)に対応する横ピン穴(42D)が開設され、第3パイプ金物用縦受穴(42C)には第3パイプ金物(11)が貫入され、前後方向の第4ピン穴(11E)には横ピン穴(42D)より打込んだピン(P)が貫入連結されている。H.胴差梁(5)は、1階柱(4)上に配設された木材でなる前後の胴差梁単体(5A)と左右の胴差梁単体(5B)で構成され、胴差梁単体(5A,5B)は1階柱(4)との連結箇所をもって相欠接で連結され、かつ、これら連結箇所には、第2パイプ金物用縦貫通穴(5C)あるいは第3パイプ金物用縦貫通穴(5D)が開設され、第2パイプ金物用縦貫通穴(5C)の近傍には、第2パイプ金物(10)における前後方向の第2ピン穴(10C)と、左右方向の第3ピン穴(10D)に対応する横ピン穴(5C1,5C2)が開設され、第2パイプ金物用縦受穴(5C)には第2パイプ金物(10)が貫入され、第2ピン穴と、第3ピン穴には各横ピン穴より打込んだピン(P)が貫入連結され、第3パイプ金物用縦貫通穴(5D)の近傍には、第3パイプ金物(11)における左右方向の第2ピン穴(11C)と、左右方向の第3ピン穴(11D)に対応する横ピン穴(5D2,5D1)が開設され、第3パイプ金物用縦貫通穴(5D)には第3パイプ金物(11)が貫入され、第2ピン穴と、第3ピン穴には各横ピン穴より打込んだピン(P)が貫入連結されている。I.2階柱(6)は、コーナー側に位置する2階柱(61)と、コーナー側以外に位置する2階柱(62)から構成され、a.コーナー側に位置する2階柱(61)は、上下端面が水平にカットされた木材で構成され、下端面には第2パイプ金物用縦受穴(61A)が開設され、当該2階柱(61)の側面下方には第2パイプ金物(10)の第1ピン穴(10B)に対応する横ピン穴(61B)が開設され、第2パイプ金物用縦受穴(61A)には第2パイプ金物(10)が貫入され、第2ピン穴(10C)には横ピン穴(61B)より打込んだピン(P)が貫入連結され、コーナー側に位置する2階柱(61)の上端面には第4パイプ金物用縦受穴(61C)が開設され、当該2階柱(61)の側面上方には第4パイプ金物(12)の前後方向の第3ピン穴(12D)に対応する横ピン穴(61D)が開設され、第4パイプ金物用縦受穴(61C)には第4パイプ金物(12)が貫入され、前後方向の第3ピン穴(12D)には横ピン穴(61D)より打込んだピン(P)が貫入連結され、b.コーナー側以外に位置する2階柱(62)は、上下端面が水平にカットされた木材で構成され、下端面には第3パイプ金物用縦受穴(62A)が開設され、当該2階柱(62)の側面下方には第3パイプ金物(11)の第1ピン穴(11B)に対応する横ピン穴(62B)が開設され、第3パイプ金物用縦受穴(62A)には第3パイプ金物(11)が貫入され、第1ピン穴(11B)には横ピン穴(62B)より打込んだピン(P)が貫入連結され、コーナー側以外に位置する2階柱(62)の上端面には、第5パイプ金物用縦受穴(62C)が開設され、当該2階柱(62)の側面上方には第5パイプ金物(13)の前後方向の第3ピン穴(13D)に対応する横ピン穴(62D)が開設され、第5パイプ金物用縦受穴(62C)には第5パイプ金物(13)が貫入され、前後方向の第3ピン穴(13D)には横ピン穴(62D)より打込んだピン(P)が貫入連結されている。J.桁梁(7)は、2階柱(61)上に配設された木材でなる前後の桁梁単体(7A)と左右の桁梁単体(7B)で構成され、桁梁単体(7A,7B)は2階柱(61)との連結箇所をもって相欠接で連結され、かつ、これら連結箇所には、第4パイプ金物用縦貫通穴(7C)あるいは第5パイプ金物用縦貫通穴(7D)が開設され、第4パイプ金物用縦貫通穴(7C)の近傍には、第4パイプ金物(12)における前後方向の第1ピン穴(12B)と、左右方向の第2ピン穴(12C)に対応する横ピン穴(7C1,7C2)が開設され、第4パイプ金物用縦貫通穴(7C)には第4パイプ金物(12)が貫入され、第1ピン穴と、第2ピン穴には各横ピン穴より打込んだピン(P)が貫入連結され、第5パイプ金物用縦貫通穴(7D)の近傍には、第5パイプ金物(13)における左右方向の第1ピン穴(13B)と、左右方向の第2ピン穴(13C)に対応する横ピン穴(7D2,7D1)が開設され、第5パイプ金物用縦貫通穴(7D)には第5パイプ金物(13)が貫入され、第1ピン穴と、第2ピン穴には各横ピン穴より打込んだピン(P)が貫入連結されている。K.梁受け部(14)は、梁受け金物と、この梁受け金物に係止される梁(16)とから構成されている。L.屋根部(8)は、妻・束パネル(8A)と屋根パネル(8B)から構成され、妻・束パネル(8A)は、縦枠(8A1)と横枠(8A2)を方形に連結して構成され、屋根パネル(8B)は、屋根の傾斜方向と平行な適数本の縦材(8B1)と、これら縦材を連結する横材(8B2)から構成され、桁梁(7)の上面に妻・束パネル(8A)を起立連設したのち、屋根パネル(8B)が並列状態で張設されている。M.壁パネル(19)は、パネル用枠(19A)と構造用合板(19B)とパネル用枠内に充填された断熱材(19C)から構成され、構造用合板(19B)は、パネル用枠(19A)の室外側に張設されているが、その左右縁(19B1)はパネル用枠の左右辺より外方に突出した状態に構成され、かつ、当該壁パネル(19)が柱間に嵌め込んだ状態で張設されている。
IPC (3件):
E04B 1/10
, E04B 1/26
, E04B 1/58 505
FI (3件):
E04B 1/10 D
, E04B 1/26 A
, E04B 1/58 505 L
引用特許: