特許
J-GLOBAL ID:200903097460723859

中性子ビームまたは中性子パルスを所期のようにスペクトル成形するための中性子光学構成要素装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (5件): 矢野 敏雄 ,  山崎 利臣 ,  久野 琢也 ,  アインゼル・フェリックス=ラインハルト ,  ラインハルト・アインゼル
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2003-562952
公開番号(公開出願番号):特表2005-516195
出願日: 2003年01月22日
公開日(公表日): 2005年06月02日
要約:
中性子散乱を用いた構造調査等の種々異なる用途に対して、低速中性子が必要である。低速中性子は、適切な減速体を用いた制動によって、高速中性子から得られる。公知の装置では実験場所に、それぞれ1つの単独スペクトル(冷または熱または熱外)を有する中性子ビームが供給される。この単独スペクトルは、必要なエネルギー領域を有する中性子から構成されるが、僅かであるが他の2つのエネルギー領域からも構成される。この場合には、様々な中性子エネルギーを伴う種々異なる用途への柔軟性はない。本発明による中性子光学構成要素装置(NOA)では、個々の減速体(CNM,TNM)のビーム路(CBL,TBL)が所期のように統合され、これによって、効果的な平均放射方向(EBL)を有する、重畳された中性子ビーム(SBL)が生じる。重畳された中性子ビーム(SBL)はマルチスペクトルを有している。このマルチスペクトルは、複数の減速体(CNM,TNM)の単独スペクトルから構成されている。これによってより幅の広いスペクトル幅が得られ、このスペクトル幅によって、中性子の異なるエネルギー領域における種々異なる使用が可能になる。殊にエネルギーに依存する切換式スーパーミラー(SSM)の形状のさらなる中性子光学構成要素(NOC)によって、マルチスペクトルは、減速体間の切換によって強さに関してもビームの質に関してもさらに改善される。
請求項(抜粋):
高速中性子源と少なくとも1つの実験場所の間で中性子管路またはビーム管において中性子ビームまたは中性子パルスを所期のようにスペクトル成形するための中性子光学構成要素装置であって、 前記高速中性子源は、種々異なる実施形態の、密に隣り合って配置されている減速体を有しており、 当該減速体は、異なるエネルギースペクトルの低速中性子を生じさせ、当該低速中性子を所定の出射方向で出射させる形式のものにおいて、 前記減速体(CNM, TNM)の出射方向(CBL, TBL)は直接的またはさらなる中性子光学構成要素(RSM, SSM)によって、中性子管路(NGT)または実験場所において畳重され、 前記減速体(CNM, TNM)によって生じた、異なるエネルギースペクトルの低速中性子(CCN, TTN)は重畳された中性子ビーム(SBL)にまとめられ、 当該重畳された中性子ビームは、使用された減速体(CNM, TNM)の実施形態および数によって定められるマルチスペクトルを有している、 ことを特徴とする、中性子ビームまたは中性子パルスを所期のようにスペクトル成形するための中性子光学構成要素装置。
IPC (3件):
G21K1/00 ,  G21K1/06 ,  G21K3/00
FI (4件):
G21K1/00 N ,  G21K1/06 A ,  G21K3/00 S ,  G21K3/00 Y
引用特許:
出願人引用 (5件)
  • 特開昭57-190299
  • 特開平4-335200
  • 特開平4-232900
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審査官引用 (8件)
  • 特開昭57-190299
  • 特開昭57-190299
  • 特開平4-335200
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