特許
J-GLOBAL ID:200903099880661258

厚膜化α型酸化アルミニウム層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 富田 和夫 ,  鴨井 久太郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2005-150782
公開番号(公開出願番号):特開2006-326717
出願日: 2005年05月24日
公開日(公表日): 2006年12月07日
要約:
【課題】厚膜化α型Al2O3層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具を提供する。【解決手段】表面被覆サーメット製切削工具が、工具基体の表面に、(a)下部層として、0.5〜10μmの合計平均層厚を有するTi化合物層、(b)上部層として、化学蒸着形成した状態でα型の結晶構造を有すると共に、特定の構成原子共有格子点分布グラフを示し、かつ16〜30μmの平均層厚を有する厚膜化改質α型Al2O3層、以上(a)および(b)で構成された硬質被覆層を蒸着形成してなる。【選択図】 図4
請求項(抜粋):
炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、 (a)下部層として、いずれも化学蒸着形成されたTiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、酸化物、炭酸化物層、および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、かつ0.5〜10μmの全体平均層厚を有するTi化合物層、 (b)上部層として、化学蒸着形成された状態でα型の結晶構造を有すると共に、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面および(10-10)面の法線がなす傾斜角を測定し、この場合前記結晶粒は、格子点にAlおよび酸素からなる構成原子がそれぞれ存在するコランダム型六方最密晶の結晶構造を有し、この結果得られた測定傾斜角に基づいて、相互に隣接する結晶粒の界面で、前記構成原子のそれぞれが前記結晶粒相互間で1つの構成原子を共有する格子点(構成原子共有格子点)の分布を算出し、前記構成原子共有格子点間に構成原子を共有しない格子点がN個(ただし、Nはコランダム型六方最密晶の結晶構造上2以上の偶数となるが、分布頻度の点からNの上限を28とした場合、4、8、14、24、および26の偶数は存在せず)存在する構成原子共有格子点形態をΣN+1で現した場合、個々のΣN+1がΣN+1全体に占める分布割合を示す構成原子共有格子点分布グラフにおいて、Σ3に最高ピークが存在し、かつ前記Σ3のΣN+1全体に占める分布割合が60%以上である構成原子共有格子点分布グラフを示し、かつ16〜30μmの平均層厚を有する厚膜化改質α型酸化アルミニウム層、 以上(a)および(b)で構成された硬質被覆層を蒸着形成してなる、厚膜化α型酸化アルミニウム層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具。
IPC (2件):
B23B 27/14 ,  C23C 16/34
FI (2件):
B23B27/14 A ,  C23C16/34
Fターム (19件):
3C046FF03 ,  3C046FF05 ,  3C046FF10 ,  3C046FF13 ,  3C046FF16 ,  3C046FF22 ,  3C046FF25 ,  4K030AA03 ,  4K030AA09 ,  4K030AA14 ,  4K030AA17 ,  4K030AA18 ,  4K030BA38 ,  4K030BA43 ,  4K030BB12 ,  4K030CA03 ,  4K030FA10 ,  4K030JA01 ,  4K030LA22
引用特許:
出願人引用 (5件)
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