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J-GLOBAL ID：201002200127961672   整理番号：10A1200944

摩擦撹拌プロセスによるフェライト球状黒鉛鋳鉄の表面硬化

Surface Hardening of Ferritic Spheroidal Graphite Cast Iron by Friction Stir Processing

著者 (4件)： 今川浩一 (大阪大 接合科研) ,  藤井英俊 (大阪大 接合科研) ,  山口泰文 (小松製作所) ,  木口昭二 (近畿大 理工)
資料名： 鋳造工学  (Journal of Japan Foundry Engineering Society)
巻： 82  号： 11  ページ： 674-679  発行年： 2010年11月25日 
JST資料番号： G0096A  ISSN： 1342-0429  CODEN： CHKOFY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： フェライト系球状黒鉛鋳鉄(FCD450)は基地組織中の炭素含有量が非常に少ないため,従来の表面処理法では硬化が困難である。その問題を解決するために本研究では鋳鉄の新しい表面処理法である摩擦撹拌プロセスを用いた。著者らは,以前の研究でパーライト系鋳鉄であるFC300およびFCD700に摩擦撹拌プロセスを用いることで,硬化が可能であることを明らかにし,結果,従来より高硬度で,後処理が必要でないといったいくつかの利点があることも明らかとなった。本研究では,フェライト系球状黒鉛においても,微細なマルテンサイトを形成することで700HV以上の硬度を得ることが可能であることを明らかにした。しかし,十分な硬さを得るためには基地組織への炭素の拡散が必要であるため,適正条件範囲はパーライト系鋳鉄と比べるとかなり狭い。(著者抄録)

シソーラス用語： *球状黒鉛鋳鉄 ,  フェライト組織 ,  *表面加工 ,  *表面硬化 ,  マルテンサイト ,  *押込硬さ ,  表面構造 ,  *変形組織 ,  加工条件 ,  *冷却速度 ,  炭素 ,  固体内拡散 ,  *摩擦撹拌処理 ,  *FCD450 ,  構造

分類 (3件)： その他の表面処理  (WC08070F) ,  表面硬化熱処理  (WC03030E) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (14件)：

• OGAWA, K. Journal of the Japan Society of Precision Engineering. 1964, 30, 357, 794-802
• KIM, J. D. Journal of Materials Processing Technology. 2006, 176, 1-3, 19
• BIELAWSKI, M. Vacuum. 1990, 41, 7-9, 2181
• FOUQUET, F. Materials Science and Engineering. 1988, 98, 305
• TSUJIKAWA, M. IMONO. 1992, 64, 613-618

タイトルに関連する用語 (4件)： 摩擦撹拌プロセス ,  フェライト ,  球状黒鉛鋳鉄 ,  表面硬化