抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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栄養士を志す女子学生の食品重量や塩分・糖分濃度の目測能力および食意識が一定期間専門科目の教育を受けた後,どのように変化したかについて調べた。さらに教育効果を向上させるために必要な項目について検討した。(1)一定期間後,目測誤差率は,目測誤差率が有意に改善されたのは26品目であった。逆に悪化したのは,6品目であった。一定期間後20品目多く改善された。(2)一定期間後は,調理能力・食生活管理能力は有意に上昇した。目測自己評価は半数が向上したと思っていた。また食意識・食生活行動も有意に改善された。(3)食意識・食生活行動調査の各項目および目測能力の因子分析より,栄養士養成課程学生の特性や能力として,「規則正しい食事実践力」「調理能力」「バランスの良い食事実践力・目測自己評価」「目測能力・モチベーション」「食べ過ぎ防止意識」の5つの因子を持ち合わせていると考えられた。(4)目測能力の向上には,秤を使って調理するという実践的演習だけではなく,「規則正しい食事実践力」「バランスのよい食事実践力」が重要であることが示唆された。(5)栄養士スキルの向上には,授業において「規則正しい食事」「バランスのよい食事」がなぜ重要かという科学的根拠を明らかにし,学生がその実践力を体得することが必要である。(6)実習開始前に学生のモチベーションをいかに上昇させるかが,鍵となってくることが明らかとなった。(著者抄録)