抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大気大循環モデルは地球温暖化の研究に基本的役割を演じて来て,最近では,結果を温暖化による農作物,風力・太陽光発電などへの影響に応用する試みが活発になって来た。しかし,温暖化の予測のためにモデルを大気と海洋の両モデルを結合して長時間の積分を要するので,結果として分解能を低下させる事になって,上記の応用面には不適切である。これを解決するために,2種類のダウンスケーリングが考案された。ここで述べる力学的ダウンスケーリングは,要約すれば,高分解能の領域モデルの側面境界を低分解能モデルのデータで強制する方法である。この解説では,1)力学的ダウンスケーリングの歴史,2)力学的ダウンスケーリングは初期値問題か境界値問題か?3)ネスティングにおける諸問題,4)力学的ダウンスケーリングの適用例,5)これからの問題,6)力学的ダウンスケーリングに関連したその他の話題,を記述した。