抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本文では,魚眼レンズを利用し上空からの映像提示を行なう自船周り監視システムについて報告した。魚眼レンズを用いることでカメラ台数を少なくすることが可能で,且つ低コストで既存の船舶に対して容易に取り付けが可能な全方位監視システムの提案を行った。得られた知見は次の通りである。1)魚眼レンズの特長として,広範囲が撮影可能である反面,画像全体が丸く外側が大きく歪むため,直感的に判断することが容易ではない点を「パノラマ展開処理」と「補間処理」を施すことで,視覚的に自船周りを判断可能な画像を提示することが可能となった。2)監視システムに必要なリアルタイム処理についても,パノラマ展開を行なうための変換式を1画素毎に繰り返すのではなく,変換テーブルを作成し,計算処理を1度にすることで計算量の短縮につながり,約10fps程度のフレームレートで処理可能となった。3)上空からの擬似映像で提示されている船舶の形状においては,形状再現率92.56%で再現されている。しかし,船舶が丸みを帯びているといった問題点が挙げられた。