抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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一般に,電子透かし技術は静止画像や動画像・音声などといったコンテンツの特徴を用いてその中に他の情報を付加する技術である。印刷物に対しても,従来から印刷される画像や文字等のコンテンツの特徴を用いた電子透かし手法が提案されている。我々は従来手法の課題であった文書品質の劣化,埋込情報量のコンテンツ依存性,幾何変換に対する脆弱性を解決するための新たな手法として,印刷されるコンテンツではなく紙メディア自体をコンテンツとした難視性パターンを考案し,それを利用した印刷文書に対する新しい情報付加手法を提案している。これまでその基本特性として,文書品質,文字/図形等前景構造物(以下前景)のない場合の印刷耐性等に関して検証を進めてきた。本論文では,抽出アルゴリズムの改良を行い,上書きに代表される物理的攻撃に対する耐性,及び前景を想定したカラー難視性パターンによる基本検証を行い,その実用性について報告する。(著者抄録)