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J-GLOBAL ID:201002205908883920   整理番号:10A0722368

蛍光X線分析法による宝石サンゴの炭酸塩骨格中における微量元素の分布の測定

Distributions of Trace Elements in Biogenic Carbonate Minerals of Precious Corals by X-ray Fluorescence Analysis
著者 (5件):
資料名:
巻: 59  号:ページ: 521-530 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: F0008A  ISSN: 0525-1931  CODEN: BNSKAK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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宝石サンゴは日本が主要産出国である数少ない天然資源の一つである.本研究では,宝石サンゴの炭酸塩骨格に対して大型放射光施設SPring-8における放射光蛍光X線分析を適用して,微量元素の組成と二次元分布像を明らかにした.37.6 keV,50 μm角の励起X線を照射した点分析により,骨格中における主要元素のCa,Srに加えて,Ba,I,Mo,Sn,Mn,Zn,Cd,Brの10元素が検出された.マッピング分析においては,Ca及びSrは骨格全体にほぼ均一に分布するのに対して,Ba,I,Moは成長輪よりも微細な粒状構造を示すことが分かった.日本近海産アカサンゴ,地中海産ベニサンゴ,小笠原及びミッドウェイ産深海サンゴの骨格中に含まれる微量元素組成を比較した結果,Ba及びCdについては,各宝石サンゴの間で骨格中の濃度が異なる傾向が得られた.海水中におけるBa及びCdの濃度に応じて骨格中の成分組成が変化したと考えられる.これらの微量元素は,宝石サンゴの種や産地を同定する指標としての役割が期待される.(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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無機物質中の元素の物理分析  ,  装身具と日用品 
引用文献 (30件):
  • 1) 鈴木克美 : "珊瑚",(1992), (法政大学出版局).
  • 2) 西江雅之 : "珊瑚の文化誌",岩崎 望編,p. 97 (2008), (東海大学出版会).
  • 3) CITES-USA : "Proposal to Include All Species in the Genus Corallium in Appendix II of CITES, CITES COP 14 Prop. 21", (2007).
  • 4) F. M. Bayer, S. D. Cairns : Proc. Biol. Soc. Wash., 116, 222 (2003).
  • 5) 岩崎 望,鈴木知彦 : "珊瑚の文化誌",岩崎 望編,p. 3 (2008), (東海大学出版会).
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