文献

J-GLOBAL ID：201002208342341104   整理番号：10A0819003

ソフトマテリアルの粉砕技術 コンバージミルによる木質バイオマス原料の高効率粉砕

著者 (7件)： 二階堂満 (一関工高専) ,  戸谷一英 (一関工高専) ,  福村卓也 (一関工高専) ,  長田光正 (一関工高専) ,  丹野浩一 (一関工高専) ,  猪股尚治 (アーステクニカ) ,  粉川潤 (アーステクニカ)
資料名： 粉体技術
巻： 2  号： 8  ページ： 17-24  発行年： 2010年08月01日 
JST資料番号： Y0903B  ISSN： 1883-3292  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在,マイクロメートル以下の微粉砕機としては転動ボールミル,媒体撹拌ミル,遊星ミル,ジェットミルなどがあるが,媒体撹拌ミルは磨砕,遊星ミルは衝撃・磨砕での粉砕が中心と考えられている。一方,我々が開発したコンバージミルは,媒体ボールの衝撃粉砕を主(体積粉砕が中心)とする高エネルギー付加型媒体ミルである。本稿では,コンバージミルを用いた木質バイオマス原料の粉砕を中心に述べたが,その他の各種ソフトマテリアル粉砕にも応用できるということを示した。コンバージミルは媒体ボールの衝撃粉砕を主とする一点集中・高エネルギー付加型媒体ミルであり,無機・有機物のメカノケミカル粉砕に適する,生物系繊維質も前処理なしで直接粉砕でき・微粒子化(ミクロンレベル)できる,容器内壁に薄い試料層が形成されるためボールや容器からのコンタミが少ないという特徴を有することがわかった。現在,コンバージミルの大型化・連続粉砕装置を検討中である。木質原料では,処理量10kg/day,エタノール製造単価(粉砕工程)60円/Lを目指している。

シソーラス用語： *軟質材料 ,  粉砕 ,  *バイオマス ,  *木質材料 ,  原料 ,  効率 ,  *微粉砕 ,  *粉砕機 ,  *粉砕媒体 ,  衝撃効果 ,  無機質 ,  有機物 ,  メカノ化学 ,  微粒化 ,  壁面 ,  粉体層 ,  脂肪族アルコール ,  生物燃料 ,  固体充填 ,  木質バイオマス ,  バイオエタノール
準シソーラス用語： *コンバージミル ,  ソフトマテリアル ,  高効率

分類 (2件)： 固体の処理装置一般  (XD03031Z) ,  固体の製造・処理一般  (XD03021O)

引用文献 (15件)：

• 齋藤文良:“無機材料のメカノケミストリーと素材プロセッシング”、資源と素材、111、p. 515-522(1995)
• 齋藤文良:“メカノケミカル効果を利用した無機物質の改質・合成とその応用”、粉体と工業、25、p. 27-37(1993)
• 久保輝一郎:“粉体の活性”、化学と工業、16、p. 901-915(1963)
• 久保輝一郎:“粉体のMechanochemistry”、窯業協会誌、72、C829-837(1964)
• 久保輝一郎:“メカノケミストリー概論”、東京化学同人、東京 (1971)

タイトルに関連する用語 (5件)： ソフトマテリアル ,  粉砕 ,  木質バイオマス ,  原料 ,  高効率