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J-GLOBAL ID：201002210725519610   整理番号：10A0488014

ゲイン自動調節型遅延フィードバック法による磁壁のカオス制御

Controlling Chaos of Magnetic-Domain-Wall Motion by using Delayed-Feedback-Control with Automatic Gain-Adjustment

著者 (2件)： 内海琢哉 (筑波大学大学院システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻) ,  奥野光 (筑波大学大学院システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻)
資料名： 電気学会論文誌 A  (IEEJ Transactions on Fundamentals and Materials)
巻： 130  号： 5  ページ： 501-506 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： S0808A  ISSN： 0385-4205  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 電子機器の小型化・高効率化には,機器に使われている磁性体のノイズや損失を低減する必要があり,それらの発生要因として磁壁のカオス運動があることが着目されており,その対応策を検討した。まず,磁壁の非線形運動モデルにおけるカオス運動に対してゲイン自動調節型遅延フィードバック(DFC:Delayed Feedback Control)法を適用した結果,ゲインの動的な調節とともに安定化されることを確認した。また,ゲイン収束値は安定範囲にあることを確認し,制御入力も低く抑えることができた。ついで,この手法をE-DFC(Extended-DFC)法へと新たに拡張した結果,ゲイン自動調節型DFC法に対し,速応性が悪くなった以外には大きな差異は確認されなかった。さらに,E-DFC法の性能改善のため,奇数番信号のみを用いる選択的E-DFC法を新たに提案し,ゲイン自動調節機構のもとシミュレーションを行った。その結果,この研究で用いた制御のなかでもっとも速応性を高めることができた。

シソーラス用語： 抑制 ,  電子装置 ,  *磁性体 ,  利得制御 ,  フィードバック制御 ,  動作分析
準シソーラス用語： *カオス制御 ,  *ゲインコントロール ,  運動解析 ,  *磁壁運動 ,  遅延 ,  *電子機器

分類 (1件)： 電子回路一般  (NC05010N)

引用文献 (14件)：

• GORNAKOV, V. S. Elementary excitations and nonlinear dynamics of a magnetic domain wall. Phys. Rev. B. 1992, 46, 10829-10835
• OKUNO, H. Dimension analysis of attractor of chaotic domain-wall motion in CoZrMo/SiO_2 multi-layered film. J. Magnetism & Magnetic Material. 2007, 310, e522-e554
• OKUNO, H. Bifurcation Diagram and Large Energy Dissipation Caused by Chaotic Domain-Wall Motion. IEEE Trans. Magnetics. 1994, 30, 6
• 鈴木智久. 磁壁の非線形運動解析と安定化制御. 電学論A. 2007, 127, 12, 763-768
• OTT, E. Controlling Chaos. Phys. Rev. Lett. 1990, 64, 11, 1196-1199

タイトルに関連する用語 (5件)： ゲイン ,  自動調節 ,  遅延フィードバック ,  磁壁 ,  カオス制御