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J-GLOBAL ID:201002212454289617   整理番号:10A0956853

ミズクラゲAurelia auritaの自己溶解液に存在する赤潮藻類殺藻物質の分離同定

Isolation and identification of algicidal substance in the autolysate from the jellyfish, Aurelia aurita
著者 (6件):
資料名:
巻: 57  号:ページ: 87-93  発行年: 2010年08月26日 
JST資料番号: Y0113A  ISSN: 0387-8961  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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日本沿岸域における赤潮発生は海面養殖などに莫大な被害を及ぼしてきた。近年ミズクラゲの自己溶解液が赤潮原因藻類を殺藻することが見出だされた。しかし,実用化にあたって,その安全性および生態への影響などの点から,殺藻活性を示す物質自体を明確にする必要がある。本研究では,ミズクラゲ自己溶解液に存在する赤潮藻類殺藻物質の分離同定を行った。ミズクラゲからシリカゲル-TLC,ゲルろ過カラム,逆相カラムでのHPLCにより自己溶解液を分離し,質量分析により同定した。その結果,この殺藻物質は,エイコサペンタエン酸(EPA)と考えられ,市販のcis-5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸と質量スペクトルが一致した。この結果は,殺藻物質と市販のGymnodinium mikimotoi,Heterocapsa circularisquamaに対する効果からも,確実なものと考えられた。これらの観点から,生体内因性の殺藻物質が主体であるミズクラゲ自己溶解液の赤潮防除法への適用は,環境への安全性から非常に有効な方法と考えられる。
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分類 (3件):
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プランクトン  ,  異種生物間相互作用  ,  動植物被害 
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引用文献 (28件):
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