抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地方都市の郊外化と旧市街地の衰退が問題となっており,この解決のための,コンパクトシティ構想が提案され,一部試行されている。コンパクトシティの分析は,従来は,平面空間内のみで行われることが多かったが,市街地への住民集中により,垂直方向への空間構造が,逆に住民厚生の低下につながる可能性がある。本稿では,Alonso型の土地利用モデルを用いて,伝統的な都市経済モデルによるコンパクトシティのモデル構築を試みた。都市の空間構造については,玉川らにより,中央部が最大となる余弦曲線で表現される。これについて経済学的考察を行い,建物高さ増加に伴い,水平方向の移動に負担・経費が増えること,また建物同士の高層階通路等の対策も必要になることを示した。本モデルについては,周辺地域とコンパクトシティ内部のつながりが考慮されておらず,モデルの限界があることを指摘し,今後の拡張が必要なことを論じた。