文献
J-GLOBAL ID:201002215907082619   整理番号:10A0143984

アスコクロリンはミトコンドリアチトクロームbc1複合体の新規で特異的な阻害剤である

Ascochlorin is a novel, specific inhibitor of the mitochondrial cytochrome bc 1 complex
著者 (6件):
資料名:
巻: 1797  号:ページ: 360-370  発行年: 2010年03月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
アスコクロリンは植物病原菌Ascochyta viciaeが生産するイソプレノイド抗生物質である。ユビキノール結合ドメインに作用してトリパノソーマオルタナティブオキシダーゼを特異的に阻害するアスコフラノンと同様,アスコクロリンもユビキノールと構造的に関連する。ラット肝臓又はPichia(Hansenula)anomalaから分離したミトコンドリア試料にアスコクロリンを加えるとアンチマイシンA及びスチグマテリンと同等にCoQにより電子輸送を阻害し,この抗生物質はチトクロームbc1複合体に作用することを示した。アスコフラノンはアスコクロリンより同じ活性に対する阻害は弱かった。Qi部位阻害剤アンチマイシンA及びフニクロシンと同様,アスコクロリンはH.anomalaの核がコードしたオルタナティブオキシダーゼ遺伝子の発現をQo部位阻害剤より強く誘導した。アスコクロリンはアンチマイシンA3の存在下でQo部位阻害剤ミキソチアゾールと同様にチトクロームbの還元とスーパーオキシドアニオンの発生を抑制した。アスコクロリンは真菌チトクロームbc1複合体のQi及びQo部位の両方に作用することを示唆した。アスコクロリン存在下でのRieske鉄-硫黄蛋白質の電子常磁性共鳴(EPR)線形の変化及びRhodobacter capsulatusチトクロームbc1複合体の光誘導時間分解チトクロームb及びc還元動力学により,この阻害剤は細菌酵素のQo及びQi部位の両方と結合することを示した。精製ウシチトクロームbc1複合体を使用した別の実験により,アスコクロリンはQi及びQo部位を介してユビキノンによりチトクロームbの還元を阻害することを示した。過剰アスコクロリンで処理したニワトリチトクロームbc1の結晶構造により,Qi及びQo部位に結合したアスコクロリンに起因する電子密度を示した。アスコクロリンは両活性部位で作用する異常なチトクロームbc1阻害剤であることを示した。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
酵素一般  ,  抗生物質の薬理一般 
物質索引 (6件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る