抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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無機層状結晶を溶媒中で剥離させると,結晶性無機超薄層(ナノシート)のコロイド分散体が得られる。この「ナノシート分散体」は,粒子の異方的な形状に基づくリオトロピック液晶性を示し,その液晶相転移挙動は粒子の排除体積効果に立脚したOnsager理論によって説明される。外場印加によって液晶をマクロ配向させることもできる。2種類のナノシートを混合させた多成分系分散体は,相分離によってミクロドメイン構造を形成する。この性質を,半導体光触媒活性を持つニオブ酸ナノシートと機能性有機分子を選択吸着する粘土ナノシートの組合せに適用すると,電子供与部位と電子受容部位とが空間分離されたナノシート分散体が得られ,効率的で安定な光誘起電荷分離が達成される。無機ナノシート分散体は,構造秩序と物質移動性とを兼ね備えた系であり,無機ソフトマテリアルとしての応用が期待される。(著者抄録)