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J-GLOBAL ID:201002217282888663   整理番号:10A0843386

人の視知覚特性に基づく視認困難なキャリブレーションパターン

Invisible Calibration Pattern based on Human Visual Perception
著者 (4件):
資料名:
巻: 130  号:ページ: 1440-1447 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: S0810A  ISSN: 0385-4221  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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印刷機器の性能向上に伴い,有価印刷物の偽造防止が困難になっている。その対策として,固有識別情報を印刷物に埋め込む印刷形電子透かし技術や,印刷形ステガノグラフィ技術が研究されている。これらの技術では,埋め込まれた情報を,スキャナやカメラを用いて再デイジタル化し,復元・抽出することによって利用される。しかし,再デイジタル化を行う際,オリジナル画像に対して撮影画像は,スケーリング変換や回転変換,射影変換などの幾何的な歪だけではなく,照明やA-D変換時に発生する加法性雑音や粒状性雑音等の影響を受けている。一般的に,幾何学変換を逆変換し埋め込んだ情報を抽出するためには,オリジナル画像と撮影画像間において対応する特徴点の座標を複数検出し,同期をとる必要がある。従来法では,オリジナル画像と撮影画像の同期をとるため,コンテンツ周囲に視認可能なキャリブレーションパターンを配置するなどの方法をとっている。しかし,コンテンツ周囲に視認可能なキヤリブレーションパターンを配置することは,情報の埋め込まれている場所を示しているようなものであり,セキュリティ上問題になる。そこで,本論文では,人の視知覚特性に基づく,視認困難なキヤリブレーションパターンの配置とその検出法を提案する.本手法では,赤や緑に比べて青い光の変化に対する感度が低いという比視感度特性と,短い周期で変化する刺激バターンを正確に知覚することが困難である視覚系の空間周波数特性を利用し,画像中の任意の場所における青色刺激値を周期的かつ短期期に変化させることにより,キャリブレーションパターンを配置する。提案するパターンの配置場所を視認することは視覚特性の影響により非常に困難である。また,本パターンの形状は同心円状であるため,再デイジタル化の際.撮影画像の回転変化に対してロバストである。さらに,本パターンは視認困難であるだけではなく,パターン配置場所であるコンテンツ周囲背景色を単一背景色に限定しないため,印刷物のデザイン性を保つことが可能である。検証の結果,読取装置として市販のスキヤナを用いた場合であっても97%と高い検出精度が得られることを確認した。さらに主観評価実験を行うことで,提案するパターンが視認困難であることを定量的に示した。
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分類 (1件):
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図形・画像処理一般 
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