抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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省電力で高いPFCs除去率を有し,かつ資源枯渇問題の解決と安全性確保を提供することを目的に開発した除去システムについて述べ,CF
x膜CVDプロセス排ガスを対象として行った性能評価結果について報告した。また,本除去システムを導入することによる環境負荷低減効果について考察した。粒径2~6mmと比表面積60~80m
2/gを両立する高比表面積粒状CaO剤を充填したCaO剤充填筒および2MHzICPプラズマ発生装置から構成されるF固定式PFCs除去システムを開発した。本構成によって,水資源問題および危険性を伴う水スクラバー処理による除去を可能にした。また,PFCsの分解と分解生成物中フッ素成分の固定をブースターポンプとバックポンプの間の減圧雰囲気下で行う構成によって再結合CF
4の生成を予防し,高い除去率を実現した。CF
x膜CVDプロセス排ガスを対象にした実証実験では,300°Cに保温した高比表面積粒状CaO剤でC
2F
4とC
5F
8をプレ除去することによってプラズマの低電力化および安定化を果たした。この時のPFCs除去効率およびCO
2換算除去効率はそれぞれ99.96%および93.5%であり,省電力での高効率除去が実証できた。また,除去処理後のCa剤が安全に扱える組成であることを確認した。今後,リサイクル用途への展開を検討する予定である。