抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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L型ワムシの高密度輸送法を改変し,S型ワムシの実用的な大量輸送の技術開発の確立を目的とした。実験には,5°Cでの低水温耐性が有意に高い八重山株を用いた。水温25°Cで培養した八重山株の適正な高密度輸送には,前処理としてワムシを25°Cから15°Cへ冷却し,輸送用容器へのワムシ収容密度を3万個体/ml,収容量を300-1,000mlとすることが有効だった。この方法で,八重山株を5°Cで冷蔵保存した場合,2日後の回収率は70%前後であった。冷蔵保存後のワムシは活力が低いため,量産培養の元種や飼育餌料として直接利用するには1日程度の回復期間が必要と判断された。約3億個体の八重山株を,他の種苗生産機関へ冷蔵宅配便によって48時間以内で輸送した事例では,到着時のワムシ回収率は70%以上であり,S型ワムシでもL型ワムシと同様に高密度輸送できることがわかった。(著者抄録)