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J-GLOBAL ID：201002218735113605   整理番号：10A0938178

中国野菜加工・輸出企業の行動分析-原料調達体制の再編を背景にして-

著者 (2件)： HAN Chunhua (青島農大 合作社学院) ,  千年篤 (東京農工大 大学院農学研究院)
資料名： 開発学研究  (Journal of Agricultural Development Studies)
巻： 20  号： 3  ページ： 35-41  発行年： 2010年03月31日 
JST資料番号： L6467A  ISSN： 0918-9432  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 中国野菜加工・輸出企業は,2002年の残留農薬事件以降,日本輸出に対して厳しい局面にさらされ,原料調達体制の再編を余儀なくされた。この再編過程における野菜加工企業の行動メカニズムをミクロ経済理論に基づいて,先行研究での知見に山東省青島地域A社の事例を加え,最適化問題を設定し,比較静学分析により再編要因の考察を試みた。残留農薬事件以後,原料野菜は直営基地,委託基地,契約基地から調達され,特に直営基地の拡大が図られた。しかし現在では,契約基地からの集荷が主な調達方式になっており,直営基地からの調達はほぼ消滅している。その要因に関するモデルの比較静学の結果は,実際の企業行動と整合性があった。つまり,事件当初,直営基地からの原料調達が安全面や品質管理の点などから増えたが,その後,企業間競争が激化し,原料価格を低く設定せざるを得ない状況になり,また委託/契約基地でのモラルハザード問題を低減できるようになったことがその要因であると考えられた。

シソーラス用語： 中華人民共和国 ,  *野菜 ,  *農産食品 ,  輸出 ,  *購買 ,  システム ,  組織化 ,  *行動科学 ,  再編成 ,  *農業経済 ,  品質管理 ,  企業 ,  食品衛生 ,  理論 ,  最適化 ,  調達 ,  改変
準シソーラス用語： ミクロ経済理論 ,  供給体制 ,  *原料調達 ,  *行動分析 ,  中国 ,  *農産加工 ,  輸出企業

分類 (1件)： 農業経済,農業経営  (FB01020L)

引用文献 (13件)：

• 河原壽. 中国における農産物安全性の動向-農産物品質安全法をめぐって-. 野菜情報. 2006, 33, 39-46
• 菊池昌弥. 残留農薬問題発生以後における中国輸出農産物産地の対応と課題. 農業市場研究. 2006, 15, 1, 11-19
• 日本貿易振興機構 (JETRO). 山東省における農畜産物の生産・輸出動向. 2007
• 農畜産業振興機構 (alic). 野菜情報
• 大島一二. 中国市場をめぐる環境変化と野菜加工企業の動向. 農業市場研究. 2006, 15, 2, 40-46

タイトルに関連する用語 (8件)： 中国 ,  野菜 ,  輸出 ,  企業 ,  行動分析 ,  原料調達 ,  再編 ,  背景