文献

J-GLOBAL ID：201002219213944481   整理番号：10A0717577

銅含有量の多い圧力容器鋼における中性子照射速度の影響-UCSB IVARプログラムLI材のアトムプローブ分析-

Neutron flux effect for high copper RPV steel-Atom probe analysis of LI material, UCSB IVAR program-

著者 (5件)： 西田憲二 (電力中研) ,  曽根田直樹 (電力中研) ,  土肥謙次 (電力中研) ,  野本明義 (電力中研) ,  ODETTE G. R. (Univ. California Santa Barbara)
資料名： 電力中央研究所材料科学研究所研究報告  (CRIEPI Report. Q (Central Research Institute of Electric Power Industry))
号： Q09021  ページ： 26P  発行年： 2010年06月 
JST資料番号： L5635A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Irradiation Variable(IVAR)プログラムで照射された材料のうち,銅含有量の高いLI材(A533B)について照射温度290°Cにて種々の照射速度と照射量で照射された試料及び照射後焼鈍した試料の三次元アトムプローブによるミクロ組織を観察した。溶質原子クラスタ形成に対する照射速度と照射量の影響と焼鈍による溶質原子クラスタの特徴の変化を調べた。照射により形成される溶質原子クラスタの数密度,直径,体積率ヘの照射速度の影響は,照射速度が1×10¹³n/cm²-s以下では明瞭でなく誤差程度の違いしかないが,照射速度が1×10¹⁴n/cm²-sでは非常に明瞭な照射速度の影響が現れた。クラスタ化する銅原子の割合は照射量に伴って増加した。一方,高速度照射ではクラスタ化する銅は減少した。350°C,5hの照射後焼鈍熱処理を行うと,0.8×10¹²n/cm²-sを超える照射速度では,焼鈍前に比べて溶質原子クラスタの体積率が小さくなった。

シソーラス用語： *照射損傷 ,  脆化 ,  原子炉容器 ,  焼なまし ,  プローブ ,  *中性子照射 ,  圧力容器用鋼 ,  銅添加合金 ,  照射線量 ,  金属組織 ,  回復 ,  原子炉用鋼 ,  体積率 ,  金属クラスタ ,  対消滅 ,  数密度 ,  銅
準シソーラス用語： 原子プローブ ,  原子炉圧力容器

分類 (1件)： 金属の放射線による構造と物性の変化  (BK16122N)

引用文献 (4件)：

• M. K. Miller, “Atom probe tomography: analysis at the atomic level,” Kluwer Academic, Plenum Publishers, 2000.
• A. Cerezo, T. J. Godfrey, G. D. W. Smith, Rev. Sci. Instrum., 59(1988)862.
• 宝野和博,「先端ナノヘテロ金属組織解析法」15回 アトムプローブ分析法: 電界イオン顕微鏡, 金属73, 679-686(2003).
• 曽根田直樹, 土肥謙次, 野本明義, 西田憲二, 石野栞,「軽水炉圧力容器鋼材の照射脆化予測法の式化に関する研究--照射脆化予測法の開発--」, 電力中央研究所報告, Q06019(2007).

タイトルに関連する用語 (6件)： 銅含有量 ,  圧力容器鋼 ,  中性子照射 ,  Li ,  アトムプローブ ,  分析