文献
J-GLOBAL ID:201002220626035232   整理番号:10A0566633

布を通した水分移動における物質移動係数と屈曲係数

The Mass Transfer Coefficient and the Tortuosity Factor for Water Vapor Transfer through Cloth
著者 (4件):
資料名:
巻: 61  号:ページ: 287-297  発行年: 2010年05月15日 
JST資料番号: F0763A  ISSN: 0913-5227  CODEN: NKGAEB  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
衣服の保温,保温機能を設計するために必要な布を通した水分移動特性の測定法として,布の両側に浅い空気流路を設け,一方の流路には高湿度の空気を,他方には低湿度の空気を同じ速度で流通し,入口と出口における空気の湿度差から布を通して移動する水分量を測定する実験を行った。布の物質移動係数は空気の湿度によって変化しない。屈曲係数は布の親水性,疎水性によって影響されず,繊維体積分率の増加につれて大きくなる。実験で得られた屈曲係数は繊維体積分率に対して式で与えられ,この相関式を使用すると,布の厚さと繊維体積分率から布の物質移動係数を推算することができる。麻などの布では裏まで透けて見える単純な空孔があり,屈曲係数は小さくなり,ポリエステル布では強撚糸が使われていたので織布の横糸と縦糸間に比較的大きな空孔ができるために屈曲係数は小さくなる。直線的繊維の無撚糸で織られた布では,扁平な糸の中で平行に重なり,繊維体積分率が大きく,繊維間空孔においても水分移動に寄与しない閉じた空孔が多くなると推察されることから屈曲係数は非常に大きな値となる。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
材料学 
引用文献 (18件):
  • 01)楊 燕,冨田明美,髙橋勝六:衣服の保温性評価指標としての布の熱移動特性,家政誌,59,583-593(2008)
  • 02)冨田明美,楊 燕,井上尚子,髙橋勝六:衣服の保温機能における衣服空隙の熱移動抵抗,家政誌,60,3-10(2009)
  • 03)楊 燕,高橋勝六,中山 晃,冨田明美:衣服の保温性能評価指標としての人体周囲空気層における熱移動特性,家政誌,59,19-28 (2008)
  • 04)島崎恒蔵,團野哲也,林正之,森俊夫:『衣服材料の科学』,建帛社,東京,127 (2000)
  • 05)田村照子,小柴朋子,平田耕造:『衣環境の科学』,建帛社,東京,47 (2004)
もっと見る
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る