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J-GLOBAL ID：201002221586847499   整理番号：10A0784663

回転数がインデューサに発生するキャビテーションの熱力学的効果に与える影響

Influence of Rotational Speed on Thermodynamic Effect in Cavitating Inducer

著者 (6件)： 菊田研吾 (宇宙航空研究開発機構) ,  橋本知之 (宇宙航空研究開発機構) ,  島垣満 (宇宙航空研究開発機構) ,  南里秀明 (宇宙航空研究開発機構) ,  水野勉 (IHI) ,  吉田義樹 (宇宙航空研究開発機構)
資料名： 宇宙航空研究開発機構研究開発資料 JAXA-RM-  (JAXA-RM)
号： 10-002  ページ： 11P  発行年： 2010年05月31日 
JST資料番号： G0517B  ISSN： 1349-1121  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 回転数がキャビテーションの熱力学的効果に与える影響を調べるため冷水および液体窒素を作動流体として3種の回転数で実験を行い,翼端のキャビティ長さをキャビテーションの指標として捉え,以下の結果を得た。回転速度が遅いと吸込性能が改善される。同じキャビテーション数では,回転数が低いほどキャビティの成長が遅れ,揚程低下開始点は低キャビテーション数にシフトしキャビテーション性能が向上した。揚程低下中も熱力学的効果は増加した。キャビティ内の温度降下量はキャビティ長さによって変化し,温度降下量はキャビティ長さだけでなくキャビティ後縁流れの非定常性も影響している。熱力学的効果による温度降下量が大きい場合(速度が大きい,温度が高い場合),熱力学的効果をより正確に評価するには飽和蒸気圧の温度勾配の変化を考慮する必要が有る。

シソーラス用語： *液体ロケットエンジン ,  *インデューサ ,  *効果 ,  *熱力学 ,  *回転数 ,  *キャビテーション ,  蒸気圧 ,  *飽和蒸気 ,  温度勾配 ,  揚程 ,  液体窒素 ,  流体 ,  極低温流体
準シソーラス用語： 作動流体 ,  *熱力学的効果

分類 (2件)： ロケットエンジン  (PB02050J) ,  膜流,液滴,気泡,キャビテーション  (BC02070U)

引用文献 (15件)：

• Brennen, C. E., “Cavitation and Bubble Dynamics,” Oxford University Press,(1995).
• Franc J. P., and Michel J. M., “Fundamentals of cavitation”, Kluwer Press,(2004).
• Watanabe, S. et al., “Steady Analysis of the Thermodynamic Effect of Partial Cavitation Using the Singularity Method,” Journal of Fluids Engineering, Vol.129,(2007), pp. 121-127.
• Brennen, C. E., “The Dynamic Behavior and Compliance of a Stream of Cavitating Bubbles,” Journal of Fluids Engineering, Vol.95,(1973), pp. 533-541.
• Ruggeri, R. S. et al., “Method for Prediction of Pump Cavitation Performance for Various Liquids, Liquid Temperatures, and Rotative Speeds,” NASA Technical Note,(1969), TN D-5292.

タイトルに関連する用語 (4件)： 回転数 ,  インデューサ ,  キャビテーション ,  熱力学的効果