文献

J-GLOBAL ID：201002221856280224   整理番号：10A0508949

温度調節花の熱クランピングは生化学的調節機構の適合率と限界を明らかにする

Thermal clamping of temperature-regulating flowers reveals the precision and limits of the biochemical regulatory mechanism

著者 (3件)： SEYMOUR Roger S. (Univ. Adelaide, SA, AUS) ,  LINDSHAU Gemma (Univ. Adelaide, SA, AUS) ,  ITO Kikukatsu (Iwate Univ., Iwate, JPN)
資料名： Planta  (Planta)
巻： 231  号： 6  ページ： 1291-1300  発行年： 2010年05月 
JST資料番号： C0607A  ISSN： 0032-0935  CODEN： PLANAB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： いくつかの種子植物は開花時熱を発生し,より低い気温での呼吸速度を増加させることにより安定した花柄温度を保持している。ハス(Nelumbo nucifera),ドラクンクルス(Dracunculus vulgaris),ザゼンソウ(Symplocarpus renifolius)を用い,組織温度への呼吸速度の感受性及び熱調節が起きないスイッチ温度の決定を検討した。開花調節は花温度(T_f)の上昇により呼吸速度が減少し,10°C温度上昇による呼吸速度の変化(Q₁₀)が低いと呼吸はT_fにより感受性で調節温度が狭いことを示唆した。ある組織温度(スイッチ温度)以下になると熱消失が熱獲得を上回り温度調節は不可能となった。ハス,ザゼンソウ,ドラクンクルスに対するQ_f値はそれぞれ0.16,0.48,0.74で,スイッチ温度はそれぞれ30°C,15°C,20°Cであった。適合率はハス,ザゼンソウ,ドラクンクルスの順で,高い適合率は呼吸増加を抑えるより強力な阻害機構を示した。

シソーラス用語： ハス属 ,  サトイモ科 ,  ガガイモ科 ,  速度 ,  *温度制御 ,  *開花 ,  気温 ,  環境順応 ,  発熱反応
準シソーラス用語： Dracunculus vulgaris ,  ザゼンソウ ,  *温度調節 ,  呼吸速度

分類 (1件)： 植物生理学一般  (EH02010Y)

タイトルに関連する用語 (5件)： 温度調節 ,  花 ,  クランピング ,  適合率 ,  限界