抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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脚光を浴びつつある太陽光発電の,研究開発や実用化努力は近年始まったものではない。本稿では,日本における太陽光発電の研究開発や事業化の歴史を追いつつ,さまざまな取り組みについて述べた。まず,シャープや京セラ,三洋電機などの企業はどのようにして太陽光発電の研究開発や事業化を進めてきたのか,その歴史を振り返った。続いて,第1次石油危機を契機に政府が進めてきた技術開発・市場開拓について述べ,企業間競争と性能向上,市場開拓における系統連係や補助金政策などによって,1990年代には生産量世界一となった経緯を示した。次に,2000年代半ば以降,ドイツのフィード・イン・タリフ(FIT)制度の導入に伴う市場の急速な拡大の中で,他国の新興企業に追い抜かれていった経緯について述べ,最後に,日本が今後世界一の地位を回復するために何が必要なのかを考察した。