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J-GLOBAL ID:201002223468279799   整理番号:10A1153071

トマト栽培におけるダブルトラフ構造ベッドへの定量施与管理法の導入と施肥量削減の検討

Investigation of Reducing the Amount of Fertilizer and Introduction of Limited Nutrient Supply Control into Substrate Culture Using a Double Trough Bed of Tomatoes
著者 (6件):
資料名:
巻:号:ページ: 441-448 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: L4829A  ISSN: 1347-2658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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湛液循環式水耕で提唱された定量施与管理法を,ダブルトラフ構造ベッドを用いた固形培地耕のトマト栽培に導入可能か,またその場合NO3-Nを中心とする無機成分施用量を削減できるかを検証するため,2つの実験を行った.定量施与管理区ではロックウール粒状綿を詰めたダブルトラフ構造ベッド上に2本のチューブを配し,片方のチューブで所定濃度の培養液を毎日一定量施用し,もう一方のチューブでは水のみを与えた.濃度管理区では,一定濃度の培養液を施用する掛け流し栽培を行った.実験1では50 me/株/週のNO3-N施用して6段摘心栽培における定量施与管理を検討した結果,第5~6段では収量が低下したため,6段摘心栽培では生育後半にNO3-N施用量を50 me/株/週以上に増加させる必要性が示唆された.実験2では第1~2花房開花期,第3~4花房開花期,第5花房開花期~実験終了時にそれぞれ50,70,90 me/株/週および30,50,70 me/株/週のNO3-Nを施用した2処理区において,6段摘心栽培における生育段階別NO3-N施用による定量施与管理を検討した.その結果,定量施与管理50-70-90区の収量は濃度管理区と同等であり,無機成分施用量削減率はNO3-N 33%,NH4-N 56%,PO4-P 53%,K 41%,Ca 22%,Mg 76%となった.これらの結果から,固形培地耕でもダブルトラフ構造ベッドを用いることにより,定量施与管理が可能であり,NO3-Nを中心とする無機成分施用量を削減できることが明らかになった.(著者抄録)
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野菜 
引用文献 (17件):
  • 池田英男.2010.低コスト植物工場のための栽培管理・労務管理・販売戦略.p. 96-106.低コスト植物工場確立・普及推進委員会編著.植物工場を始めるには(低コスト植物工場マニュアル).(社)日本施設園芸協会.東京.
  • 石原良行・人見秀康・八巻良和.2007.閉鎖型養液栽培用に開発された培養液組成がトマトの成分吸収濃度に及ぼす影響.園学研.6: 391-397.
  • 礒崎真英・小西信幸・黒木 誠・野村保明・田中一久.2004.培養液の廃棄を削減する余剰液再利用ロックウールシステムにおけるトマトの生育および培養液成分濃度の推移.園学雑.73: 354-363.
  • Maruo, T., H. Hoshi, M. Hohjo, Y. Shinohara and T. Ito. 2001. Quantitative nutrient management at low concentration condition in NFT spinach culture. Acta Hortic. 584: 133-140.
  • Nakano, Y., H. Sasaki, A. Nakano, K. Suzuki and M. Takaichi. 2010. Growth and yield of tomato plants as influenced by nutrient application rates with quantitative control in closed rockwool cultivation. J. Japan. Soc. Hort. Sci. 79: 47-55.
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