文献

J-GLOBAL ID：201002225773622099   整理番号：10A0945083

GPS可降水量に着目した局地豪雨の事例解析-2000年7月4日に東京で観測された事例-

Case Study of Local Heavy Rainfall, Focusing on GPS Precipitable Water Vapor: Rainfall Event Observed in Tokyo on July 4, 2000

著者 (4件)： 日下博幸 (筑波大) ,  日下博幸 (筑波大 計算科学研究セ) ,  羽入拓朗 (筑波大) ,  縄田恵子 (筑波大 大学院)
資料名： 地理学評論  (Geographical Review of Japan Series A)
巻： 83  号： 5  ページ： 479-492  発行年： 2010年09月01日 
JST資料番号： L0477B  ISSN： 1883-4388  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,2000年7月4日に東京で観測された局地豪雨を対象に,GPS可降水量とヒートアイランド現象に着目した気象観測データの解析を行った。その結果,この日,大気の状態は不安定で,平野スケールの地上風の収束場が都心に位置しており,山岳から都心に移動してきた降水系に伴う発散風と海風としての南風の局所的な収束が都心で生じていたことが確認された。さらには,可降水量の増加域は降水域と一致しており,その値は降水の数時間前に増加し,約1時間前に最大になる傾向にあったことがわかった。しかしながら,ヒートアイランド現象は明瞭に見られたものの,それに伴う都心での明瞭な水蒸気の集積は認められなかった。本事例の場合,ヒートアイランドが東京で強い上昇流を引き起こしながら水蒸気を集積し豪雨を発生させたと考えることは難しい。(著者抄録)

シソーラス用語： *可降水量 ,  注意 ,  降雨 ,  豪雨 ,  解析 ,  *東京都 ,  観測 ,  時期 ,  ヒートアイランド ,  地表風 ,  水蒸気 ,  部分 ,  *GPS
準シソーラス用語： *GPS【位置決め】 ,  *2000年 ,  局所的 ,  局地 ,  *局地降雨 ,  *事例解析 ,  地上風 ,  着目 ,  年代

分類 (1件)： 気象学一般  (DC05010D)

引用文献 (26件)：

• 上杉忠考. 2000年7月4日に起きた東京都心における短時間強雨の発生機構. 天気. 2008, 55, 23-36
• 神田学. 首都圏における局地的対流性豪雨とGPS可降水量の時空間変動-1997年8月23日の集中豪雨の事例解析. 天気. 2000, 47, 7-15
• 河野沙恵子. 2005年8月15日に東京23区西部で短時間強雨をもたらした雷雲の解析. 天気. 2008, 55, 832-836
• 小林文明. ヒートアイランドが降水に及ぼす影響-東京周辺における積乱雲の発達. 天気. 2004, 52, 115-117
• 佐々木太一. GPS可降水量からみた関東付近における夏季静穏日の水蒸気量の日変動. 天気. 2001, 48, 65-74

タイトルに関連する用語 (6件)： GPS可降水量 ,  着目 ,  豪雨 ,  事例解析 ,  東京 ,  観測