抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
天然ガスは化石燃料の中で最も低炭素な燃料であり,天然ガス・コージェネレーションは最も低炭素な燃料を最大限活用する技術であり,地球温暖化対策の重要な柱の1つである。用途別にみると,産業用は高温の蒸気を回収できるガスタービンが主力を占めるが,高い発電効率が望まれる場合は1MWを超す大型ガスエンジンを需要が伸びている。ただし,ガスエンジンでは蒸気回収量が少ないため,温水を有効に活用することも重要である。民生分野では電気主任技術者の選任が不要な10kW未満の機種,及び25~35kWの機種を複数台設置するケースが増えている。一方で地域冷暖房プラントに100MW級の超大型ガスエンジンを導入し,排熱を冷暖房で使いきる一方で,発電した電力で電動ターボ冷凍機を駆動し,同時に余剰の電力はPPSを介して販売するビジネスモデルが出現している。この方式により二酸化炭素排出量の25%程度を削減している。昨今では更に低炭素化を推進するために,面的な広がりをもつエネルギーシステムとしての高効率化や太陽光発電,太陽熱利用との組み合わせによる低炭素化を推進する動きが活発になっている。大手都市ガス2社は分散型エネルギーシステムに再生可能エネルギー,未利用エネルギーを大幅に導入して情報通信技術の活用によりエネルギー需給を最適に制御する「スマートエネルギーネットワーク」の実証事業を2010年度から開始する。本事業の実施により,3割以上のCO
2を削減することを見込んでいる。