抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
現在の裁判システムでは科学技術の知見を適切に活用するのは困難である。その困難の原因を探りつつ,法廷における法律家と科学者の協働の必要性と可能性について述べた。法廷における科学の党派性,法律家の科学観,法と科学の文化の違いを論じた後,日本における協働不全の現状に言及した。また,協働に向けての海外の事例を紹介し,日本での可能性を示した。さらに,法と科学の何れのシステムにも適用限界があり,それを超えたところに社会的合意形成が必要な領域が存在するとした。社会的合意の基盤形成において,双方のシステムの手続上の公正さに対する市民による監視体制の整備の重要性を強調した。