文献

J-GLOBAL ID：201002227794171910   整理番号：10A0945082

埼玉県南東部見沼田圃の耕作放棄地における植生分布とその成立要因

Study of Vegetation Distribution and Causative Factors on Abandoned Cultivation Land in the Minuma-tambo, Southeast of Saitama Prefecture

著者 (2件)： 渡辺雅樹 (荏原製作所) ,  岡秀一 (専修大)
資料名： 地理学評論  (Geographical Review of Japan Series A)
巻： 83  号： 5  ページ： 465-478  発行年： 2010年09月01日 
JST資料番号： L0477B  ISSN： 1883-4388  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,埼玉県南東部見沼田圃の耕作放棄地に注目し,植生分布の特徴とその成立要因を解明した。空中写真判読および植生調査を行った結果,1998年には調査地の大部分をヨシ群落が占めていたが,それ以降多くがセイタカアワダチソウ群落に変わり,ヨシ群落は水域の周辺に限定的に出現していた。地下水位,微地形,および土壌特性を対照すると,ヨシは地下水位が高いところ,セイタカアワダチソウは地下水位が低いところで群落を形成しており,地下水位が高くても,地表面の勾配や土壌硬度が大きいところには,セイタカアワダチソウ群落が出現することがわかった。こうした植生分布の変化は,水田耕作放棄による影響,2000年に造成された水域の影響,ならびに踏圧の影響によって生じたものと考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *埼玉県 ,  *水田 ,  農地 ,  用地 ,  *植生 ,  *分布 ,  因子
準シソーラス用語： *見沼 ,  耕作地 ,  *耕作放棄地 ,  成立 ,  *成立要因 ,  *田圃 ,  *南東部 ,  要因

分類 (1件)： 人文地理学  (DF02000G)

引用文献 (27件)：

• 安西徹郎 1984. 水田土壌の特徴とタイプ. 農業技術大系土壌施肥編 4: 3–14.
• 安藤一男 1986. 珪藻群集からみた埼玉県見沼低地の古環境の変遷と完新世最高海水準. 第四紀研究 25: 165–176.
• 磯崎博司 1993. 湿地の賢明な利用. 環境情報科学 22(2): 14–18.
• 尾方隆幸 2003. 奥日光,戦場ヶ原の扇状地付近における湿原の縮小と地表面プロセス. 地理学評論 76: 1025–1039.
• 粕渕辰昭・宮地直道・神山和則・柳谷修自 1994. 美唄湿原の水環境の特徴と保全. 日本土壌肥料學雜誌 65: 326–333.

タイトルに関連する用語 (5件)： 埼玉 ,  田圃 ,  耕作放棄地 ,  植生分布 ,  要因