抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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積雪地域を走行する新幹線車両には,先頭部にスソープラウが搭載されており,軌道上の雪を軌道側方に設けられた貯雪構へ排除して走行する自力排雪走行が可能である。ところで,多雪地域を走行する従来の新幹線では,散水消雪方式によって積雪が生じないようにする対策が行われている。これに対し,今後計画されている多雪地域を走行する新幹線ルートの中には自力排雪走行が検討されている区間がある。貯雪溝深さは,該当地域の冬期間の降積雪量により決められるが,保守作業上の安全を考慮して75cmが上限となる。ところが,大雪時には貯雪溝が雪で埋まり,初列車前に機械除雪によって貯雪スペースを確保したとしても,最終列車通過時には軌道側方に雪壁が形成される状況が想定されている区間がある。これに対し,従来型の200系プラウでは,この中を排雪走行すると側雪が飛雪方向や排雪時の抵抗力(以下,排雪抵抗力)に影響を及ばし,安定輸送に支障することが懸念される。そこで,本研究では主に縮尺模型を用いた排雪試験により,多雪地域の降積雪条件,貯雪溝構造に適した新しい形状のスノープラウの開発を行った。その結果,多雪地域対応型スノープラウは,排雪抵抗力を増加させることなく,多雪地域の貯雪溝構造に適した飛雪性能を有する見通しを得た。