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J-GLOBAL ID：201002232163057949   整理番号：10A0107408

安定同位体比分析による国産米の産地及び有機栽培判別の可能性

Multiple Stable Isotope Analyses for Verifying Geographical Origin and Agricultural Practice of Japanese Rice Samples

著者 (7件)： 鈴木彌生子 (首都大学東京大学院理工学研究科化学専攻) ,  鈴木彌生子 (日本認証サービス株式会社) ,  中下留美子 (首都大学東京大学院理工学研究科化学専攻) ,  中下留美子 (日本認証サービス株式会社) ,  赤松史一 (首都大学東京大学院理工学研究科化学専攻) ,  赤松史一 (独立行政法人土木研究所) ,  伊永隆史 (首都大学東京大学院理工学研究科化学専攻)
資料名： 分析化学
巻： 58  号： 12  ページ： 1053-1058 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 元素分析計に接続した質量分析計を用い,安定同位体存在比分析による国産米の産地及び有機栽培の判別を研究した。9つの地域(北海道,山形,新潟,長野,茨城,東京,三重,広島及び沖縄)からの米試料の炭素,窒素及び酸素の同位体組成(δ¹³C,δ¹⁵N及びδ¹⁸O)の差を測定した。その結果,米のδ¹⁸Oは水のδ¹⁸Oを,米のδ¹³Cは米の生育環境における水分条件を,米のδ¹⁵Nは生育した土壌の窒素を反映することが分かった。従って¹⁵Nは有機栽培法の判定に有効であり,δ¹⁸O(緯度・高度,水分条件など)及びδ¹³Cは有機米及び米産地の判定に有用なものと考察した。

シソーラス用語： 安定同位体 ,  *同位体存在比 ,  同位体分析 ,  *質量分析 ,  *米 ,  地域差 ,  地域 ,  有機農法 ,  判別分析 ,  鑑別 ,  水分 ,  窒素15 ,  炭素13 ,  酸素18 ,  日本 ,  測定精度 ,  元素分析 ,  食品分析

分類 (2件)： 有機物質中の元素の物理分析  (CC03032S) ,  穀類とその製品一般  (FJ04010T)

引用文献 (35件)：

• 1) 農林水産省,農林水産省告示第25号,玄米及び精米品質表示基準,(2009. 1. 9.).
• 2) 大坪研一,中村澄子,今村太郎 : 日本農芸化学会誌,76, 388 (2002).
• 3) 安井明美,進藤久美子 : 分析化学 (Bunseki Kagaku), 49, 405 (2000).
• 4) K. Kitta, M. Ebihara, T. Iizuka, R. Yoshikawa, K. Isshiki, S. Kawamoto : J. Food Comp. Anal., 18, 269 (2005).
• 5) A. Kawasaki, H. Oda, T. Hirata : Soil Sci. Plant Nutr., 48, 635 (2002).

タイトルに関連する用語 (7件)： 安定同位体比 ,  分析 ,  国産 ,  産地 ,  有機栽培 ,  判別 ,  可能性