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J-GLOBAL ID：201002232244982981   整理番号：10A0585676

鹿児島大学高隈演習林の森林流域における25年間の流況変化

Temporal variation of flow regime during 25 years in the forested catchment in the Takakuma Experimental Forest of Kagoshima University

著者 (5件)： 地頭薗隆 (鹿児島大 農) ,  下川悦郎 (鹿児島大 農) ,  寺本行芳 (鹿児島大 農) ,  馬田英隆 (鹿児島大 農 演習林) ,  井倉洋二 (鹿児島大 農 演習林)
資料名： 鹿児島大学農学部演習林研究報告  (Research Bulletin of the Kagoshima University Forests)
号： 37  ページ： 115-127  発行年： 2010年03月01日 
JST資料番号： Y0415A  ISSN： 1344-9362  CODEN： KDNEKH  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは,鹿児島大学農学部附属高隈演習林内の火山砕屑物に覆われた森林流域において1984年から水文観測を継続している。この観測の目的は火山地域における森林流域の流出現象を定量的に解明することである。本論では,1984~2008年の25年間に得られた水文データを用いて,高隈第1号試験流域の流出特性の変遷を解析した。試験流域は,1984年から1995年にかけて,桜島の火山活動に伴う降灰にしばしば見舞われた。林地に堆積した火山灰は浸透能低下や表面流発生を引き起こし,さらに降灰が激しいときは林地にリル・ガリー侵食を起こした。その結果,豊水時と渇水時の流量差が経年的に増大していき,流出の一様性は低下した。一方,1996年から降灰が少なくなるにつれて,流出の一様性は向上した。桜島の火山活動に伴う降灰は,周辺の森林流域の流出に強く影響していることが明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： *森林 ,  水文観測 ,  状態 ,  *河川流 ,  流域 ,  火山灰 ,  流出量 ,  鹿児島県 ,  演習林
準シソーラス用語： 流況 ,  森林流域

分類 (1件)： 流出解析  (DC07030N)

タイトルに関連する用語 (2件)： 森林流域 ,  流況