抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我が国の広帯域電力線搬送通信設備(PLC)の技術基準は,離隔距離10mで漏えい電波の強度を周囲雑音レベル以下にすることを謳いながら,その目標を達成していない。この技術基準を満たして型式指定を受け市販されているPLCを使用した場合,目標とした周囲雑音レベルを20dB以上も越える強い漏えい電波を発生する。その原因は,技術基準がPLCを接続したコンセントに流れるコモンモード電流しか考えていないことにある。コンセントから見える不平衡性を疑似する回路網を使って測定されるコモンモード端子電流は,PLCモデムのコモンモードインピーダンスによって制限されており,屋内配線上のモデムから離れた場所で同じ不平衡性が発生するアンテナ電流より20dBも小さい。この電流に対して許容値を適用すると20dB強い漏えい電波を発生する。さらに,屋内配線にはコンセントから見えないアンテナ電流が存在し,その分だけ漏えい電波は強くなる。(著者抄録)