抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは以前に振動を利用した移動体に対する研究として,振動モータ2つの回転方向の組合せによって移動体が直進・左右旋回性能を有することを実験的に確かめた。本論文では,振動を利用して物体を搬送する機械の力学を参考とし,振動モータを右・左回転させたときの移動条件について考察した。また,前記条件式中の動摩擦係数を測定するために縦横兼用電動スタンドにデジタルプッシュプルゲージを取り付け,移動体試作機をフックで引っ掛けることで水平方向に一定速度で引っ張ったときの力を計測した。計測データをグラフ化して接触面間の相対ずれが起こっている区間を一次近似し,そのときの切片を動摩擦力としたところ,アクリルドームと厚手コート紙の動摩擦係数は約0.29~0.35となった。次に,アルミ円盤に振動モータと加速度センサを取り付け,振動モータに発生している加速度を計測する実験を行い,横軸を時間として縦軸にz軸(上方向正),x軸(右方向正)の加速度データをグラフ化した。その結果,z軸方向の加速度を基準とするとx軸方向の加速度は右回転のときに約+π/2,左回転のときに約-π/2だけ位相がずれており,振動モータの発生するx軸とz軸の加速度の位相の関係が進行方向に起因することが確かめられた。