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J-GLOBAL ID:201002234948626814   整理番号:10A0996075

日本中央部の広葉樹林上の夏季におけるPM2.5硫酸塩の沈降速度

Deposition velocity of PM2.5 sulfate in the summer above a deciduous forest in central Japan
著者 (5件):
資料名:
巻: 44  号: 36  ページ: 4582-4587  発行年: 2010年11月 
JST資料番号: C0382D  ISSN: 1352-2310  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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東アジアにおける酸性沈降及び越境大気汚染の地域的評価のためのエアロゾルの乾性沈降の知識を深めるために,2009年の初夏にPM2.5硫酸塩の沈降の実験的研究を行った。試験場所は日本の中央部の浅間山麓の広葉樹林に位置している。エアロゾルフラックスは空気力学的勾配法を用いて測定した。3個のエアロゾルサンプラを実験塔の地上から21,24及び27mの位置に設置し,PM2.5をフィルター上に捕集し,化学分析を行った。PM2.5硫酸塩の21mと27mの間の鉛直濃度差は濃度が1mg/m3を超過すると顕著に検出された。平均沈降速度は昼間で0.9±0.1cm/s,夜間で0.3±0.3cm/sと推定された。遷移層における高度依存性の補正を考慮すると,沈降速度はさらに増加し,昼間の場合は特に増加した。昼間のより大きい沈降速度はより大きな摩擦速度と不安定な条件と関連していた。この研究で観測された沈降速度は文献値と一致した。一方,実験値は理論的モデルによる計算値よりも大きかった。2つの経験的なパラメタリゼーション(Wesely,M.L.ら 1985. 草地上の粒子状硫黄の乾性沈降の測定とパラメタリゼーションJ. Geophys. Res. 90, 2131~2143; Ruijigrok,W.ら 1997. 森林樹冠への粒子の乾性沈降:モデルと実験結果の比較 Atmospheric Environment 31, 399~415)は観測によって実証された。昼間に高く,夜間に低いという沈降速度の一般的な傾向は観測結果とパラメタリゼーションにおいて類似していた。測定において見られた大きな変動はパラメタリゼーションではみられず,これは大きな変動がサンプラ間のランダムな誤差によるものだからである。ここでの観測結果は森林についてのRuijigrokら(1997)のパラメタリゼーションと一致しているが,草地についてのWeselyら(1985)の値よりもかなり大きかった。これから,森林と草地ではエアロゾルの沈降速度に大きな相違があることが示される。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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森林生物学一般  ,  気圏環境汚染  ,  粒状物調査測定 
タイトルに関連する用語 (5件):
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