文献

J-GLOBAL ID：201002235233344559   整理番号：10A0525013

カメラトラップ法による春日山照葉樹林の哺乳類と鳥類

著者 (1件)： 前迫ゆり (大阪産大 人間環境)
資料名： 大阪産業大学人間環境論集  (Journal of Human Environmental Studies, Osaka Sangyo University)
号： 9  ページ： 79-96  発行年： 2010年03月20日 
JST資料番号： L7163A  ISSN： 1347-2135  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 奈良市に位置する春日山原始林は,特別天然記念物と世界文化遺産に指定されており,文化的・学術的価値の高い照葉樹林がある。今回,春日山原始林における哺乳類と鳥類の多様性及び森林利用に関する基礎情報を得るため,2007年10月から2008年9月まで10台の自動撮影装置で調査を実施した。9種の小型~中大型哺乳類と5種の鳥類を確認した。撮影頻度が高い順に,哺乳類では,ニホンジカ,イノシシ,タヌキ,テン,チョウセンイタチ,アカネズミ,ムササビ,アナグマとニホンノウサギを記録した。中でも,1位のニホンジカの撮影頻度は極めて高く(83.5%),ついで,イノシシ(7.2%)の順であった。鳥類では,シジュウカラ,ルリビタキ,ヒヨドリ,ヤマガラ,フクロウなどであった。照葉樹林が冬期においても哺乳類と鳥類の重要な生息場所として機能しており,哺乳類や鳥類の多様性は,森林の林冠状態やヒトの干渉度などによって変動することを示唆した。

シソーラス用語： *森林 ,  *哺乳類 ,  *鳥類 ,  カメラ ,  天然林 ,  生物多様性 ,  写真撮影 ,  ニホンジカ ,  イノシシ ,  タヌキ ,  イタチ科 ,  ネズミ類 ,  リス類 ,  ウサギ ,  スズメ類 ,  フクロウ類 ,  生息場所 ,  植物被 ,  奈良県 ,  生息環境 ,  生態系
準シソーラス用語： アカネズミ ,  アナグマ ,  シジュウカラ ,  チョウセンイタチ ,  ニホンノウサギ ,  ヒヨドリ ,  ムササビ ,  ヤマガラ ,  ルリビタキ ,  *照葉樹林 ,  奈良市 ,  林冠 ,  森林生態系

分類 (2件)： 生態系  (EE01040P) ,  森林生物学一般  (FF02010T)

タイトルに関連する用語 (4件)： カメラトラップ ,  照葉樹林 ,  哺乳類 ,  鳥類