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J-GLOBAL ID：201002235878886186   整理番号：10A1198413

海風の気流パターンの違いが街区気温に与える影響

Influence of Differences in Urban Structure on Atmospheric Thermal Environment-Spatial Heterogeneity and Seasonal Characteristics of Air Temperature-

著者 (3件)： 重田祥範 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  大橋唯太 (岡山理大 総合情報) ,  塚本修 (岡山大 大学院自然科学研究科)
資料名： 環境システム研究論文集  (土木学会論文集 G(環境))
巻： 38  ページ： 81-92  発行年： 2010年10月23日 
JST資料番号： Y0732B  ISSN： 1345-9597  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 都市部のヒートアイランド現象は土地被覆の変化や人工排熱の増加,建築物の高層化に伴い局所的に気温が上昇する温熱環境汚染である。日本国内の大都市は海に面して分布する場合が多く,温熱環境は海風による冷却効果の影響を受け易い為,ヒートアイランド現象の抑制策に貢献する。瀬戸内海から約15km内陸の岡山県岡山市を対象に,海風の気温パターンが街区内の気温分布に及ぼす影響を観測した。商業地区と住居地区の各8か所で合計152日間に亘り気温を観測し,街区内の気温分布は風向パターンに依存すると実証した。商業地区は気温の空間分布を示す標準偏差が住居地区の2倍で,空間の開放度が小さい場所は夜間に気温が低減し,日中の気温上昇も局所的に低減した。

シソーラス用語： 都市気象 ,  温熱環境 ,  大気汚染 ,  *ヒートアイランド ,  *気温分布 ,  気流 ,  *海風 ,  風向 ,  瀬戸内海 ,  岡山県 ,  商業地区 ,  市街地 ,  住居地区 ,  街区 ,  都市空間 ,  大気質試験 ,  大気拡散 ,  近隣住区

分類 (2件)： 局地循環,気流  (DC05090N) ,  気圏環境汚染  (SB03020M)

引用文献 (21件)：

• 梅干野晃, 浅輪貴史, 高田真人, 円井基史: 土地利用と熱環境対策からみた都市街区におけるヒートアイランドポテンシャルの特徴, 日本建築学会計画系論文集, 第559号, pp63-70, 2002.
• 鈴木弘考, 小島隆矢, 島田俊平, 野島義照, 田代順考: 壁面緑化に関する技術開発と課題, 日緑工誌, 31, pp247-259, 2005.
• 吉田篤正, 木下進一, 村上裕紀: 建築用膜材のふく射特性の測定とヒートアイランド対策としての評価, 日本機械学会第16回環境工学総合シンポジウム2006講演論文集, pp392-395, 2006.
• 土屋貴史, 大岡龍三, 陳宏, 黄弘: 数値シミュレーションを用いた実在街区における各種ヒートアイランド対策が屋外温熱環境に与える影響の把握, 日本建築学会環境系論文集, 第630号, pp. 1021-1027, 2008.
• Masuda, Y., Ikeda, N., Seno, T., Takahashi, N. and Ojima T.: A Basic Study on Utilization of the Cooling Effe ct of Sea Breeze in Waterfront Areas along Tokyo Bay, Journal of Asian Architecture and Building Eng ineering, Vol.4No.2, pp. 483-487, 2005.

タイトルに関連する用語 (4件)： 海風 ,  気流 ,  街区 ,  気温