抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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南大洋は豊富な栄養塩により生物生産が非常に高く,物質循環に重要である。本研究は,南極観測隊により長年観測されているデータから,栄養塩濃度の長期変動を捉え,生物生産変動との関係を明らかにすることを目的としている。南大洋は冬季の強い海面冷却のため,0°C以下の中冷水が水深300m深付近に存在し,南極表層水と呼ばれている。その栄養塩濃度が春季のブルーミングの強さを制限する要因となる。南極表層水における硝酸塩濃度は約7年周期で増減を繰り返しており,かつ,濃度は上昇傾向にあった。この変動はクロロフィルa濃度の変動周期と比較的良く一致しており,本海域における冬季鉛直混合の強弱と関係していることが示唆される。(著者抄録)