抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気象の季節予報や波浪予測など,気象庁のさまざまな分野の数値予報に利用されている非静力学モデル(NHM)について,主として並列計算という視点から解説した。現在NHMは日本付近を中心とする東西約3600km,南北約2900kmの日本周辺領域を対象とし,水平格子間隔が5kmという高精度なメソモデル(MSM)が中心となっている。用いられている基礎方程式系,空間離散化,数値解法等について紹介した。毎日決まったスケジュールで結果を配信するという厳しい制約に対応するため,NHMではプロセス並列化としてMPIライブラリを用いた手法を採用しており,コンパイラの自動並列化機能によるスレッド並列化と併用されている。現在,水平格子間隔が2kmという高分解能局地モデルの開発も行われており,そのMSMとの計算結果の比較も示した。