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J-GLOBAL ID:201002238419431582   整理番号:10A0391358

キラルグアニジノ基質(D-アルギニン及びL-アルギニン)の識別に対するSabellastarteアルギニンキナーゼにおける重要なアミノ酸残基の同定

Identification of the key amino acid residues in Sabellastarte arginine kinase for distinguishing chiral guanidino substrates (d- and l-arginine)
著者 (3件):
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巻: 64  号: 1-2  ページ: 75-80  発行年: 2010年06月 
JST資料番号: W0664A  ISSN: 1381-1177  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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アルギニンキナーゼ(AK,EC2.7.3.3)は,下等及び高等無脊椎動物に広く分布するホスファゲンキナーゼである。Sabellastarte indica AK(AK1及びAK2)は,基質としてL-アルギニンに加えてD-アルギニンを使用する唯一のAKである。したがって,S.indica AKは,典型的なAKと明らかに無関係であった。本研究の目的は,D-アルギニン及びL-アルギニンのキラリティー識別の原因であるアミノ酸残基を同定することであった。SWISS-MODEL自動モデリングサーバーを用いて,Sabellastarte AK2の三次元構造を予測した。2つのアミノ酸,N末端柔軟ループにおけるL64及びC末端柔軟ループにおけるN320は,基質アルギニンに最も近いことが見出された。L64I突然変異体においてL-アルギニンに対する親和性は大きく増加(野生型の親和性の9.5倍)が,D-アルギニンに対する親和性は2.9倍増加しており,L64I突然変異体酵素はL-アルギニンに対し特異的であることを示していた。一方,L64V突然変異体はL-アルギニンに対する親和性において1.7倍の減少を示したが,D-アルギニンに対する親和性は変化しなかった。IまたはVによるアミノ酸残基L64の置換はL-アルギニンまたはD-アルギニンに対する親和性に有意に影響するので,アミノ酸64はD-アルギニン及びL-アルギニンの識別に対し重要な残基であると結論できた。位置320における7つの突然変異体(N320H,Q,D,E,R,K及びA)は,酵素活性のかなりの減少(野生型の0.05-52%)を持っていた。N320Dを除いてL-アルギニンよりむしろD-アルギニンが基質であったとき酵素活性度の減少は著しく,Asn320側鎖のカルボニル酸素がD-アルギニン基質の不斉炭素に結合されたαアミノ窒素と水素結合を形成することを示唆していた。そのうえ,Sabellastarte AK2におけるG54及びY89のようなグアニジノ基質結合部位から離れた残基でさえ,グアニジノ基質特異性に有意に影響ことを見出した。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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酵素生理  ,  分子構造  ,  遺伝的変異 

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