抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地震時の車両の走行安全性の検討は,その性質上,数値シミュレーション解析と振動台上の加振試験が中心となっている。地震時には車両が大きく変位して振動するため,ばね・ダンバの特性が通常走行時とは変化する可能性がある。鉄道総研では,地震時のような大変位振動下における車両の2次サスペンションの特性を調査するための試験装置を開発し各種加振試験を実施した。在姿状態での空気ばね作用力測定法を開発した結果,単体試験では再現しえない,複雑な車両挙動中での空気ばね作用力の測定が可能となった。これにより従来は無視出来るほどに小さいものと考えられていた空気ばね左右方向振動時の振動減衰効果を調査することができた。ただし,転倒防止リンクの減衰効果が大きいことが分かり,これを改造した再実験を予定している。これにより良好な結果が得られれば,この2次サスペンション試験法により,大きな左右振動に対する車両の応答性能を精度良く把握することができるようになる。今後は,本試験法で得られるデータをもとに,大変位時の2次サスペンション周りのばね・ダンパ諸元の同定を進め,シミュレーション技術の高精度化を図りたいと考えている。