抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「きぼう」の達成すべき船内熱環境は,有人であることから厳しい制御範囲を要求されたものとなっている。そのため,受動熱制御系(PTCS:Passive Thermal Control System),能動熱制御系(ATCS:Active Thermal Control System),環境制御系(ECLSS:Environmental Control and Life Support System)間での熱的連携作動を考慮した設計概念がとりわけ重要なものとなる。本稿ではまず,各システム間連携作動とインタフェースの制御/管理として以下1)~5)に示すような,制御概念と各システムの有機的な連携作動を熱制御の根幹に置き,効率的な熱制御分担を実現している。1)均一温度の魔法瓶,2)構体内壁面温度保持,3)冷房機能のみのECLSS,4)能動的最終排熱はATCS,5)ATCSの最終排熱はATCS。つづいてシステム間のインタフェース(以降I/F)規定の概念説明,I/F条件の管理について述べる。次に「きぼう」の各構成要素間での熱的干渉の設計への取込みとその検証方法について述べる。最後に,設計及び検証におけるいくつかの問題の紹介として,ELM-PS(船内保管室)熱平衡試験での温度低下問題,EF(船外実験プラットホーム)軌道上低温流体流入問題,冷却水系の腐食・腐敗,析出問題,地上試験での冷却水漏洩問題について示した。