抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シリーズで第一原理計算を解説しているが,本稿では第一原理計算(バンド計算)で求まるE
k(バンド構造におけるk点上のエネルギー固有値),E
tot(全エネルギー)およびρ(r)(電荷密度=電子の密度)を用いれば他の物理量・物性量を求めることが可能かについて述べた。初めに,原子が感じるポテンシャルに関し,線形近似(調和近似)と原子に働く力を説明した。次に,物理量計算の具体例として,格子振動,圧力,体積弾性率,弾性係数,状態密度,電荷密度(電子の密度)の計算が行なわれていることを示した。ただし,著者はこれらの計算は正しい結果を導くが,現実の構造に直接的に適用することは如何に計算機性能が優れていても非現実的であることを述べ,より効率的な手法(次回において紹介)があることを示唆した。