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J-GLOBAL ID:201002240464880554   整理番号:10A0208273

極端にアンダードープされたBi2Sr2CaCu2O8+δにおけるd波ノード液体の観測

Observation of a d-wave nodal liquid in highly underdoped Bi2Sr2CaCu2O8+δ
著者 (22件):
資料名:
巻:号:ページ: 99-103  発行年: 2010年02月 
JST資料番号: W2060A  ISSN: 1745-2473  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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銅酸塩における高温超伝導は,反強磁性基底状態および低エネルギー状態が良く理解されているMott絶縁体にドーピングすることによって起こることが知られている。キャリヤが添加されることによって,CuO2面当たり0.05以上の正孔がドープされると母体の絶縁体は超伝導体に成る。また,超伝導の基底状態および下位に位置する励起状態のd波特性も良く理解されている。本稿では,極端にアンダードープされたBi2Sr2CaCu2O8+δにおけるd波ノード液体の観測について報告する。凝縮系物理学における重要な課題の一つに,反強磁性Mott絶縁体に移動可能なキャリヤを添加することによって,高温超伝導がどのように出現するかという問題の解明がある。Bi2Sr2CaCu2O8+δにおけるMott絶縁体とd波超伝導体の間に位置する非超伝導体の電子励起を,角度分解光電子放出分光法によって研究した。Mott絶縁体相の抵抗は温度に依存するにも拘わらず,中間状態の電子励起は非常に異方性の大きいエネルギーギャップの存在を示唆している。しかし,運動量空間の四点において,このギャップは消失する。ノード液体状態もd波超伝導体と同じギャップ構造を持つが,鋭い準粒子ピークは存在しない。ドーピングレベルの関数として,絶縁体相から超伝導体相に移行させるときに,励起スペクトルはコヒーレントな準粒子の出現を伴う滑らかな変化を示すことが分かった。結論として,非超伝導のノード液体に量子相のコヒーレンスが形成されるときに高温超伝導相が現れるものと考えられる。
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分類 (1件):
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酸化物系超伝導体の物性 
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