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J-GLOBAL ID：201002243464817851   整理番号：10A0750626

イオウを利用する素材プロセッシング(II)硫黄循環による硫化水素からの水素エネルギー製造(1)-炭素クラスターによる塩基性水溶液からのポリ硫化物イオン回収-

Effective Hydrogen Generation from H₂S by Utilizing the Sulfur Cycle (1)-Recovery of Poly Sulfide Ion from Basic Solution Produced by Carbon Cluster-

著者 (3件)： 林亜実 (東北大 大学院環境科学研究科) ,  高橋英志 (東北大 大学院環境科学研究科) ,  田路和幸 (東北大 大学院環境科学研究科)
資料名： Journal of MMIJ  (Journal of MMIJ)
巻： 126  号： 7  ページ： 460-463  発行年： 2010年07月25日 
JST資料番号： F0463A  ISSN： 1881-6118  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 硫化水素は光化学的・電気化学的手法を用いて容易に水素に分解可能であり,石油精製の副産物である硫化水素を原料とすることが考えられる。しかし化石資源依存型であることが問題であり,硫化水素から水素とともに生成するポリ硫化物イオン(S_x^-2)に着目した循環型システムの構築が考えられる。炭素クラスター(フラーレン類)が硫黄に対する親和性が高いことから,S_x^-2の回収方法としてフラーレン/トルエン溶液による水溶液からの溶媒抽出を試みた。フラーレン/トルエン溶液にポリ硫化物イオンを含む水溶液を添加し撹拌するだけで,硫黄とフラーレン/硫黄化合物を沈殿物として回収することに成功した。酸化され硫黄に変化した硫化物イオンの数はフラーレン数の約675倍に達した。反応の進行過程は,硫化物イオンの酸化,硫黄のトルエン層への溶解,溶解硫黄のフラーレン-硫黄化合物の生成を考えた。

シソーラス用語： *硫化水素 ,  *多硫化物 ,  *リサイクル ,  フラーレン ,  沈殿物 ,  硫黄回収 ,  溶媒抽出 ,  水素エネルギー ,  アルキルベンゼン ,  アルカリ溶液 ,  *利用 ,  *再利用
準シソーラス用語： ポリ硫化物 ,  塩基性溶液 ,  *循環再利用

分類 (1件)： 硫黄とその化合物  (YB02020L)

物質索引 (1件)： トルエン

引用文献 (12件)：

• GREGORY, T. D. J. Appl. Electrochem. 1980, 10, 405-408
• ARAI, T. Proc. Int. Symp. on Cluster Assembled Mater, IPAP Conf. Series, 2001. 2001, 3, 75-78
• LIN, H. Proc. 14th Int. Conference on the Properties of Water and Stream, 2005. 2005, 365-368
• WIESE, G. R. J. Colloid Interface Sci. 1975, 51, 427-433
• MODI, H. J. J. Phys. Chem. 1957, 61, 642

タイトルに関連する用語 (9件)： イオウ ,  素材 ,  プロセッシング ,  硫黄循環 ,  硫化水素 ,  水素エネルギー ,  炭素クラスター ,  塩基性 ,  水溶液