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J-GLOBAL ID：201002244651383306   整理番号：10A0912571

表面磁極制御による方向性薄珪素鋼板の磁区制御の可能性

Magnetic domain control in oriented thin-gage silicon-iron sheet through surface free pole control

著者 (4件)： 山口俊尚 (福岡工大) ,  中村賢也 (福岡工大) ,  小池勲 (福岡工大) ,  今村正明 (福岡工大)
資料名： 電気学会マグネティックス研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： MAG-10  号： 91-98  ページ： 1-6  発行年： 2010年08月26日 
JST資料番号： Z0924A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 電磁鋼板の電力損失を低減する手法の1つは板厚の薄手化である。しかし,それに伴って磁区幅の拡張と渦電流の増大が生じ,損失低減を阻む要因となる。これを防止するためには,磁区制御が必要となる。本報告では,表面磁極を高透磁率磁性被膜で還流させることにより表面磁極エネルギーを変化させ,磁区の状態に変化を与えることを原理とする新しい方法を提案した。低板厚領域における磁区幅の拡張とその原因および磁性コーティングによる表面磁極制御効果について述べた。磁区拡張の原因が表面磁極の結合モードの変化にあることを明らかにするとともに,表面磁極を制御することによる磁区細分化の可能性について考察した。

シソーラス用語： 磁極 ,  制御方式 ,  *鋼板 ,  *ケイ素鋼 ,  磁区 ,  電気損失 ,  板厚 ,  *磁区構造
準シソーラス用語： *方向性電磁鋼板

分類 (1件)： 磁性材料  (NA04040H)

引用文献 (5件)：

• Y.Uahigami,M.Mizokami,M.Fujikura,T.Kubota,T.Kubata,H.Fujii and K.Murakami: “Recent development of loe-loss grain-oriented silico nsteel”,J.Magnetism and Magnetic Materials, vol.254-255, pp. 307-314(2003)
• 山口:「(110)[001]3% SiFe 単結晶薄板における磁区構造の板厚依存性」, 日本応用磁気学会誌, Vol.8, No.2, pp, 201-204(1984))
• 中村:「レーザー照射法による極低鉄損方向性珪素鋼板の開発研究」, 大阪大学博士論文 (1984)
• K.Sato,A.Honda,K.Nakano,M.Iahida,B.Fukuda and T.Kan, “Development of domain refined grain-oriented silicon steel by grooving”,J.Appl.Phys., Vol.73, p. 6609(1993)
• S.Chikazumi: Physics of Magnetism, pp. 214-217, John Wiley & Sona, Inc.(1964)

タイトルに関連する用語 (5件)： 磁極 ,  方向性 ,  珪素鋼板 ,  磁区 ,  可能性