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J-GLOBAL ID:201002246315331988   整理番号:10A0290381

過酸化水素によるクロロフィルaのワサビペルオキシダーゼ触媒の酸化 生成物の特性化及び反応機構

Horseradish peroxidase-catalyzed oxidation of chlorophyll a with hydrogen peroxide Characterization of the products and mechanism of the reaction
著者 (4件):
資料名:
巻: 1797  号:ページ: 531-542  発行年: 2010年05月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ワサビペルオキシダーゼはTriton X-100で可溶化したクロロフィルa(Chl a)の過酸化水素酸化を,いかなるフェノールもなしで触媒することが立証された。132-ヒドロキシChl aの132(S)及び132(R)ジアステレオマは,高速原子衝撃MSやスクロース上TLC,UV-可視,1H及び13CNMRスペクトルにより主な酸化生成物(約60%)であると特性化した。少量のMg不安定クロリンの152メチル,173フィチルエステルはUV-可視スペクトル及びMg-プルプリン7の131,152ジメチル,173フィチルエステルへと変換するジアゾメタンとの反応性に基づいて同定した。副生成物(約10%)はMg-不安定クロリンから容易に形成されることが知られているMg-プルプリン18の173フィチルエステルを含むと示唆された。副生成物は又,純粋なChl aエノラートアニオンのUV-可視スペクトル特性と似たスペクトル特性を持った2つの赤色成分を含んでいた。2つの赤色成分をChl a及びフェオフィチンaのエノラートアニオン又はTriton X-100によりChl aエノラートイオンの2つの異なった複合体に割り当てた。上記生成物の全てはChl aのフリーラジカルアロマー化機構,即ち基底状態二酸素による酸化に含まれた。HRPは明らかにアロマー化過程を促進したが,ビリン即ち開鎖テトラピロールを生成せず,ビリンの形成にはクロリン大環状物の酸素化分解を必要とした。この結果は,ビリルビン様化合物はChl aのHRP触媒酸化で生成されるという数人の研究者の主張と一致しなかった。HRPの活性中心におけるヘムの遠位側で起きた考えられる反応の検証はChlのアロマー化に及ぼすHRPの観察された触媒効果に対する妥当な説明を提供した。HRPの活性中心において,His-42のイミダゾール窒素はChl aエノラートイオン共鳴混成をもたらすChl aのC-132脱プロトン化に重要な役割を演じると考えられた。HRP化合物Iが化合物IIに還元される間に,ChlエノラートはChl132-ラジカルへと酸化された。同じ反応性Chl誘導体,即ちHRP反応サイクルで2回生成されるChlエノラートアニオン及びChl132-ラジカルはChlアロマー化機構の初期段階において重要な中間体であった。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物の生化学  ,  酵素一般  ,  酸化,還元 

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