抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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雷サージに対する信号通信機器の耐性を含む鉄道用EMC(Electro Magnetic Compatibility:電磁両立性)国際規格について述べた。1)2003年4月に国際電気標準会議(IEC)では,鉄道システム全体と周辺環境とのEMC並びに鉄道環境で使用される電気電子機器のEMCに関する国際規格を発行した。最新版は2008年12月発行のIEC62236(Ed.2)である。この規格は6つのパートから構成され,この中でIEC62236-4において地上信号通信設備のEMC性能を規定している。試験対象となる機器が他の機器あるいは環境と接続される境界点をポートと定義し,ポートにおける試験条件及び性能基準を規定している。雷サージに対する耐性については,ファーストトランジェント(高速過渡)及びサージ電圧が該当する試験項目となり,各ポートに対する試験条件及び性能基準を規定している。3)IECでは建物や建物内の人命,設備等の雷保護を目的とした技術委員会(TC81)を1980年に設立し,60m以下の建築物に対する一連の雷保護規格を刊行してきた。2006年には内容を充実させた4部構成のIEC62305-1~4を新たに制定した。