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J-GLOBAL ID：201002247944960099   整理番号：10A0556676

湿熱によるBacillus cereusとBacillus megateriumの芽胞を殺す機構

Mechanism of killing of spores of Bacillus cereus and Bacillus megaterium by wet heat

著者 (4件)： COLEMAN W.H. (Univ. Connecticut Health Center, CT, USA) ,  ZHANG P. (East Carolina Univ., NC, USA) ,  LI Y.-q. (East Carolina Univ., NC, USA) ,  SETLOW P. (Univ. Connecticut Health Center, CT, USA)
資料名： Letters in Applied Microbiology  (Letters in Applied Microbiology)
巻： 50  号： 5  ページ： 507-514  発行年： 2010年05月 
JST資料番号： C0081C  ISSN： 0266-8254  CODEN： LAMIE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Bacillusの芽胞は耐湿熱性を示すが,芽胞中の水分含量の少なさがそれに関連し,芽胞中へのジピコリン酸(DPA)の蓄積がこの水分含量の少なさに関連していると考えられる。Bacillus cereusとBacillus megateriumの芽胞を使い,湿熱処理による殺芽胞作用機構についてDPAに焦点を当てながら,1)熱処理芽胞の分取,2)湿熱処理芽胞分画のDPAと蛋白質構造の解析,3)熱処理芽胞分画からの発芽と増殖,という項目で検討を加えた。芽胞を加熱処理して密度勾配遠心すると,加熱していない芽胞では認められなかった軽い分画が現れ,加熱時間とともに増加した。この軽い分画中の芽胞ではDPA濃度の著しい減少と変性蛋白の増加が起こり,また,ほとんど発芽しなかった。一方,重い分画の芽胞のDPA濃度は正常で発芽能も残っていたが,その後の増殖とATP生産は認められなかった。これらの結果から,Bacillus subtilisで示された様な,湿熱処理芽胞中のDPA遊離に伴う蛋白質変性により,B.cereusとB.megateriumの芽胞は殺されると考えられた。

シソーラス用語： *熱処理 ,  *セレウス菌 ,  *巨大菌 ,  *胞子 ,  *窒素複素環化合物 ,  細胞内蓄積 ,  発芽 ,  増殖 ,  密度勾配遠心 ,  時間依存性 ,  変性 ,  アデニンヌクレオチド ,  枯草菌 ,  経時変化 ,  リボヌクレオチド ,  ジカルボン酸
準シソーラス用語： 細菌増殖 ,  蛋白質変性

分類 (1件)： 微生物に対する影響  (EE04020O)

物質索引 (2件)： ATP【ヌクレオチド】 ,  ジピコリン酸

タイトルに関連する用語 (2件)： Bacillus ,  芽胞